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ウスバカゲロウ ウスバカゲロウ Myrmeleontidae

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ウスバカゲロウ
ウスバカゲロウ
Myrmeleontidae

脈翅目ウスバカゲロウ科に属する昆虫の総称。体は細長くて軟らかい。一見トンボ類に似るが,触角は短く棍棒状である。翅は細長く,後翅は前翅より細い。細かい網状の翅脈があるが,亜前縁室は横脈を欠く。

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百科事典マイペディアの解説

ウスバカゲロウ

脈翅(みゃくし)類ウスバカゲロウ科の昆虫の1種。開張80mm内外。日本全土,台湾,朝鮮,中国に分布。幼虫はアリジゴクといい,砂地にすり鉢状の穴を掘り,落下するアリなどを捕らえ体液を吸う。
→関連項目カゲロウ

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世界大百科事典 第2版の解説

ウスバカゲロウ【ant lion fly】

脈翅目ウスバカゲロウ科Myrmeleontidaeに属する昆虫の総称,またはそのうちの1種を指す。この仲間は大型の種を含み,翅の開張5~18cm。触角は短く棍棒状,トンボに似た細い棒状の体と薄く細長い翅を有し,ひらひらと飛ぶ。体色は黒色または暗褐色。おもに熱帯から温帯にかけて分布し,約1200種が知られている。日本では17種が記録され,山地の林,神社の森などだけでなく海岸付近にも生息する。成虫は6月から10月にかけて見られ,寿命は約1ヵ月でもっぱら夜間に活動する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ウスバカゲロウ
うすばかげろう / 薄翅蜻蛉

昆虫綱脈翅(みゃくし)目ウスバカゲロウ科の昆虫の総称、およびその1種。この類は、一見トンボに似ているが類縁は遠い。トンボより頭部が小さく、触角も太い。はねもトンボより幅広くて柔らかく、飛び方もひらひらと弱々しく、トンボのように敏捷(びんしょう)でない。また、カゲロウの名をもつが、カゲロウ類とも分類学上遠縁で、形態も異なっている。日本のほか、朝鮮半島、中国、台湾に分布する。[山崎柄根]

形態

和名ウスバカゲロウHagenomyia micansは、体長35ミリメートルで、前ばねは40ミリメートル内外。体は細くて棒状。後頭のくぼみや口器、胸部腹面、黒色の(ふせつ)を除く肢(し)部などは黄色。はねは透明で網状の脈があり、前縁の先端からすこし手前に白点がある。幼虫はアリジゴク(蟻地獄)とよばれ、頭部に大きなあごをもち、腹部は短く、袋状に膨らんでいる。[山崎柄根]

生態

成虫は6~10月に現れ、人家に近い林に多い。夕方から夜にかけ、カなどの小虫を捕食するために飛び、灯火にもやってくる。卵は樹下や軒下などの砂土に産み付けられ、幼虫は日陰の乾いた地表にすり鉢形の穴を掘り、底の砂土中に潜んでいる。穴を通過しようとしてずり落ちたアリなどの小昆虫に、頭で砂土をはじきかけて底へ落とし、大きなあごで挟んで体液を吸う。幼虫は1~2年で成熟し、土中で糸を吐き、土に包まれた直径1センチメートルほどの球形の繭をつくって蛹(さなぎ)になり、まもなく成虫となって樹林へと飛び立つ。[山崎柄根]

近似種

ウスバカゲロウ科Myrmeleonidaeの昆虫は、世界に600種以上が知られ、日本には17種を産する。アリジゴクのすり鉢形の穴をつくるものは、コウスバカゲロウMyrmeleon formicarius、ホシウスバカゲロウGlenuroides japonicusなど一部のものに限られ、オオウスバカゲロウHeoclisis japonica、カスリウスバカゲロウDistoleon nigricansなどは砂中にすむが穴をつくらず、マダラウスバカゲロウDendroleon pupilarisなどは地表にいる。岩石の表面のくぼみに張り付いて、ほかの昆虫を捕食するものもある。[山崎柄根]

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