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エバハート Eberhart, Richard

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エバハート
Eberhart, Richard

[生]1904.4.5. ミネソタ,オースティン
[没]2005.6.9. ニューハンプシャー,ハノーバー
アメリカ合衆国の詩人,脚本家,教師。フルネーム Richard Ghormley Eberhart。現代的詩風にロマン主義の要素を加味した叙情詩の創作で数々の賞を受賞した。1926年ダートマス大学を卒業し,ケンブリッジ大学に留学して学士号と修士号を取得。1930年に初の詩集『大地の装い』A Bravery of Earthを発表後,さまざまな職についた。1956~71年母校ダートマス大学で教鞭をとり,その間の 1959~61年アメリカ議会図書館の詩担当顧問(桂冠詩人)を務めた。しばしば死や喪失を題材に取り上げ,1962年ジョン・H.ホイーロックとともにボーリンゲン賞,1966年『選詩集 1930~1965』Selected Poems, 1930-1965でピュリッツァー賞,1976年『詩集 1930~1976』Collected Poems, 1930-1976で全米図書賞を受賞。詩劇も手がけ,作品がブランダイス大学の詩人劇場で上演された。1982年アメリカ芸術文学アカデミー会員に選ばれた。(→アメリカ文学

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

エバハート
えばはーと
Richard Eberhart
(1904―2005)

アメリカの詩人。ミネソタ州オースティンに生まれる。ミネソタ大学、ダートマス大学を経て、のちイギリスのケンブリッジ大学で学ぶ。T・S・エリオット、エズラ・パウンドが主導した1910年代、20年代の詩の革新運動がやや沈静したあとの、穏健な詩風の世代を代表する詩人の一人。自然の営為に対する緻密(ちみつ)な観照が特徴で、抒情(じょじょう)詩人ともいわれるが、しばしばそこから人生や歴史への省察を引き出してくる。汎神論(はんしんろん)的宗教観もうかがわれ19世紀の超絶主義者と一脈通ずるものがあった。
 詩集に『地球の美』(1930)、『精神を読む』(1936)、『歌と観念』(1940)などをはじめ多数ある。『精神を読む』の一編「グラウンドホッグ」は、1匹の小動物の死の観察から人間の歴史の栄枯にまで思いを馳(は)せる彼の代表的小品としてとくによく引用される。後年はボリンゲン賞(1962)、ピュリッツァー賞(1966)、全米図書賞(1977)など多くの栄誉を授けられ、アメリカを代表する国民的詩人とみなされた。[沢崎順之助]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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