エリー運河(読み)エリーうんが(英語表記)Erie Canal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

エリー運河
エリーうんが
Erie Canal

アメリカ合衆国,エリー湖バッファロー北郊からオールバニの北でハドソン川にいたる運河の旧称。ハドソン川を経て,五大湖とニューヨークを結ぶ。 1825年に 700万ドルの巨費を投じて建設された。その全長は 584km,幅 12m,深さ 1.2mであった。アメリカ中西部の農産物や五大湖周辺の工業製品の運搬に大きな役割を果し,ニューヨークに繁栄をもたらした。 1903~18年に幅 21m,深さ 2.1mと改修され,ほかの運河と合せてニューヨーク州バージ運河系統と総称。

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百科事典マイペディアの解説

エリー運河【エリーうんが】

ハドソン川に沿うオルバニーエリー湖湖岸のバッファローを結ぶ,米国発展史上きわめて重要な運河。全長約544km。1817年に建設が始まり1820年に一部が完成,1825年開通,1827年全部が完成。五大湖地方と大西洋岸を結ぶ連絡路として重要であったが,19世紀後半,鉄道輸送が盛んになると,その機能は急速に衰えた。1905年―1918年ニューヨーク州の手で改修され,五大湖とハドソン川を結ぶニューヨーク州バージ運河網の一部となった。
→関連項目ニューヨークハドソン[川]ユティカ

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世界大百科事典 第2版の解説

エリーうんが【エリー運河 Erie Canal】

アメリカ合衆国ニューヨーク州中央部を東西に走り,ハドソン川とエリー湖を結ぶ運河。オルバニーからバッファローまで全長580km。1817年に建設が始まり,25年に完成した。この運河の完成により,ニューヨーク市は中西部の農業地帯を後背地に加えて,商業活動が増大した。完成時は幅12m,水深1.2mであったが,35年以来数回にわたって改良工事が行われ,1918年には幅45m,水深3.6mの運河となった。現在は,五大湖とハドソン川およびシャンプレーン湖を結ぶニューヨーク州はしけ運河New York State Barge Canalの主水路である。

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大辞林 第三版の解説

エリーうんが【エリー運河】

〔Erie〕 アメリカ合衆国、ニューヨーク州のハドソン川とエリー湖を結ぶ閘門こうもん式運河。

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世界大百科事典内のエリー運河の言及

【アメリカ合衆国】より

…また,大西洋岸の天然の良港,ハドソン川やデラウェア川などの内陸部に通じる河川のおかげで,植民地時代から内外の通商の中心として発展した。1825年にはエリー運河が完成して五大湖地方と大西洋が結ばれ,ニューヨークの発展を基礎づけた。工業面では,内陸部で産出する石炭や鉄鉱石,移民がもたらす豊かな労働力に恵まれて鉄鋼などの産業が発達した。…

【運河】より

…第2次大戦後にはローヌ川が根本的に改変され,運河化された水路と多数の新運河によって大型はしけの航行がはじまった。
[アングロ・アメリカ]
 合衆国の独立後18世紀末から東部沿岸地方に小規模の運河の築造が開始されたが,奥地の開発に画期的に貢献したのはエリー運河(1825。現在のニューヨーク州はしけ運河)である。…

【エリー[湖]】より

…ヒューロン湖からの水は西部でセント・クレア川,デトロイト川より流入し,東端部でナイアガラ川からオンタリオ湖へ流出する。大工業地帯をひかえ水運上重要で,オンタリオ湖とはウェランド運河,ハドソン川とはニューヨーク州はしけ運河(エリー運河)によって結ばれる。名称はエリー・インディアンにちなむ。…

【ハドソン[川]】より

…1609年イギリス人H.ハドソンが探検して以来,大西洋から内陸部に向かう重要な交通路となった。1825年中流部オルバニーから西へエリー運河が完成し五大湖地方と結ばれ,重要性を増した。河口部にある港湾都市ニューヨークは,海上輸送と河川輸送の結節点として発展した。…

※「エリー運河」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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