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オガサワラガビチョウ オガサワラガビチョウZoothera terrestris; Bonin thrush

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

オガサワラガビチョウ
Zoothera terrestris; Bonin thrush

スズメ目ツグミ科。全長 20cm。小笠原諸島特産の比較的小型のツグミで,1850年以前に絶滅した。ガビチョウとあるが,ガビチョウの仲間はチメドリ科なので類縁が近いわけではない。標本は 1828年に採集された 4点がロシアのサンクトペテルブルグ,オランダのライデン,ドイツのフランクフルトオーストリアのウィーンの各博物館に 1点ずつ保存されている。背面はオリーブ褐色で,頭上や背に黒い縦斑がある。下面は淡褐色で,喉は白く,胸に不鮮明な大型の斑点がある。前記の 4標本を採集したフリードリヒ・ハインリヒ・フォン・キトリッツによると,海岸の森林に多数生息し,少数ずつで地上生活をしていたという。絶滅の要因は入植者の持ち込んだネズミやブタによる捕食だと考えられている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オガサワラガビチョウ
おがさわらがびちょう / 小笠原画眉鳥
Bonin Island (Kittlitz's) thrush
[学]Turdus terrestris

鳥綱スズメ目ヒタキ科ツグミ亜科の鳥。絶滅種。小笠原諸島に限り生息していたが、1828年(文政11)に4羽が採集されて以降まったく記録がない。当時は海岸の林に数羽ずつの小群で多数生息しており、地上で昆虫などを捕食していた。飛ぶ力はあまり強くなかったと考えられる。絶滅の原因は不明である。全長約21センチメートル。ほぼ全身がオリーブ褐色で、背には黒い縦斑(じゅうはん)があり、腹のみが白い。和名はガビチョウであるが、ヒタキ科チメドリ亜科ガビチョウ属(Garrulax)ではなく、ツグミやアカハラと同じツグミ亜科ツグミ属に分類される。[竹下信雄]

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