カタンガ(英語表記)Katanga

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

アフリカ中部、コンゴ民主共和国(旧ザイール)南部の。面積49万6877平方キロメートル、人口412万5000(2003)。1972年にシャバShabaと改称したが1997年ふたたび現名称に戻った。州都ルブンバシ。高度1000メートルを超える高原地帯で、コンゴ(ザイール)川の上流のルアラバ川が南から北へ流れている。気候は雨期・乾期の区別が明らかなサバンナ気候で、降水量は10月から4月にかけて集中し、年間約1200ミリメートル、年平均気温は約20℃で比較的過ごしやすい。住民はルバ人、ルンダ人などの大部族が居住している。トウモロコシ、キャッサバなどの農作物を栽培するが、吸血性のツェツェバエがいるためウシ飼育は行わない。
 鉱産資源の豊富な地域で、ザンビア北部にまたがって銅鉱脈が延び、銅、コバルト、マンガンなどの資源が開発されている。ルブンバシ、リカシ、コルウェジなどの鉱山都市が発達し、かつてはアンゴラを通って大西洋岸に達するベンゲラ鉄道が輸送の大動脈であった。これらの資源はベルギー資本のユニオン・ミニエール社(現ユミコア社)により独占的に開発されたが、独立後国有化された。1960年の独立直後、チョンベによるこの地方の分離独立の動きがコンゴ動乱を招き、カタンガ(シャバ)は世界的に注目を浴びた。その後も1977年、1978年、1984年と相次いで、反政府勢力の侵攻事件が起こった。[赤阪 賢]

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精選版 日本国語大辞典の解説

(Katanga) アフリカ、コンゴ民主共和国(旧ザイール)南東部の州。銅、鉄、石炭などの地下資源に富む。一九六〇~六三年、カタンガ共和国として分離したが、再統合された。州都はルブンバシ(旧エリザベートビル)。

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