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カルモジュリン calmodulin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カルモジュリン
calmodulin

動物から植物まで,真核生物に広く分布する蛋白質。種による違いは少ない。分子内に4個のカルシウム結合部位をもち,この2個のカルシウムがつくと高次構造が大きく変化し,さまざまな不活性型蛋白質に結合してこれを活性化する。カルシウム濃度が低下するとカルシウムを離し,活性化していた蛋白質をもとの不活性型にもどす。こうして,細胞質のカルシウム濃度の変動に応じて細胞の機能を調節する役割をはたす。細胞質のカルシウム濃度は,ホルモンや成長因子など細胞外からの刺激で上昇し,カルモジュリンによって活性化されるカルシウム輸送 ATPアーゼの作用で低下する。この結果,カルモジュリンは細胞外からの刺激信号を細胞機能に変換する中間メッセンジャーの一つとしてはたらく。カルモジュリンの作用をうける酵素はこの他アデニル酸シクラーゼ,グリコーゲン合成酵素,ホスホリラーゼ,bキナーゼ,平滑筋ミオシン,L鎖キナーゼなど多数。酵素以外にも,細胞骨格蛋白質 (アクチンフィラメントなど) と相互作用する蛋白質にカルモジュリン結合活性がある。

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百科事典マイペディアの解説

カルモジュリン

真核生物に広く存在するカルシウム結合性タンパク質。1971年に垣内史朗とチェンが独立に発見。分子量約1万6000。ホスホジエステラーゼ,アデニル酸シクラーゼ,各種キナーゼ,Ca2(+/)-Mg2(+/)-ATPアーゼなど非常にさまざまな酵素を活性化するほか,細胞骨格の調節に関与することが知られている。

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大辞林 第三版の解説

カルモジュリン【calmodulin】

動植物の組織中に広く分布し、カルシウムと結合するタンパク質。酵素の活性を支配し、細胞の機能を調節する。

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