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カワヒバリガイ Limnoperna fortunei

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カワヒバリガイ
Limnoperna fortunei

軟体動物門二枚貝綱イガイ科。長 2.1cm,殻高 1.1cm,殻幅 0.8cm。殻はやや薄く,前後に長い卵三角形で前方へ狭く,後方へ広がる。殻表は平滑で,前腹部は黄色,後背部は黒褐色に染め分けになることが多い。内面は真珠光沢が強い。歯はなく,背縁の靭帯は長い。中国,朝鮮半島,さらに台湾の河口など汽水域に群生し,足糸で付着する。火力発電所の冷却水路に発生して害になる。コウロエンカワヒバリガイ L.kikuchiiは本種より太短く黒色で,東京湾より瀬戸内海の汽水域にすむ。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

カワヒバリガイ

中国などが原産の二枚貝で、全長は約2~4センチ。80年代後半に国内に入ったと見られ、90年以降、木曽川水系や琵琶湖、淀川水系などで確認されている。水生昆虫など固有種の生息地を圧迫したり、利水施設の配管を詰まらせたりするなどの悪影響を及ぼす。

(2010-01-20 朝日新聞 朝刊 2社会)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カワヒバリガイ
かわひばりがい
[学]Limnoperna fortunei

軟体動物門二枚貝綱イガイ科の二枚貝。殻長25ミリメートルぐらいで、側面からみると前方に細まった亜三角形状であるが、殻頂は前端よりすこし後ろにあって比較的高く、そこから後腹隅にかけて走る強い畝(うね)のため、腹面または背面からはむしろ心臓形にみえる。腹縁から足糸を出して岩礁のほか、各種の取水管内などにも群生し、水の通りを悪くさせ被害を及ぼす。淡水からいくらか海水の影響のある所にすみ、東南アジアを中心にヨーロッパにも分布する。日本の種はコウロエンカワヒバリガイL. f. kikuchiiという亜種とされている。[奥谷喬司]

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