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ガッディ Gaddi, Agnolo di Taddeo

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ガッディ
Gaddi, Agnolo di Taddeo

[生]1330/1350. フィレンツェ
[没]1396.10.16. フィレンツェ
イタリアの画家。父タッデオやジョバンニ・ダ・ミラノを通してジョットの自然主義とシエナ派の要素を吸収。通俗的な画風ではあるが,フィレンツェ,バチカン,プラトなどで制作し,ガッディ家の繁栄を築いた。作品『聖十字架伝説』 (1380,フィレンツェ,サンタ・クローチェ聖堂) 。

ガッディ
Gaddi, Taddeo

[生]1300頃.フィレンツェ
[没]1366. フィレンツェ
イタリアの画家。ジョットの弟子として,24年間共同制作にたずさわったといわれる。劇的な群像表現,短縮を伴う建築表現に長じる。作品はフィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂バロンチェリ礼拝堂の連作壁画『マリア伝』 (1332~38) ,『聖母子』 (55,ウフィツィ美術館) など。

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世界大百科事典 第2版の解説

ガッディ【Taddeo Gaddi】

?‐1366
イタリアの画家。父ガッドGaddo,息子アニョロAgnolo Gaddi(?‐1396)もフィレンツェで活躍した画家。ジョットのもとで修業をし,永年師と協力して仕事をした。フィレンツェのサンタ・クローチェ教会内のバロンチェリ礼拝堂に連作《聖母子伝》(1338)を描き,師の様式を受け継ぐとともに,明暗効果や複雑な空間構成に新しさを見せるが,力強さを欠く。他にウフィツィ美術館の《聖母子》(1355)や,ピサのカンポサントのフレスコ《ヨブ伝》(1342)などをのこす。

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世界大百科事典内のガッディの言及

【静物画】より

…しかし,これらは多分に注文者の奇想の産物でまだ自立した画種は形成しておらず,目だまし的もしくは室内装飾的な性格が強かった。 中世には,キリスト教思想が現実の外観の写実を軽視したため静物画はまったく姿を消すが,自然や現実に対する新しい感受性が芽生えた14世紀になってようやく復活の兆を見せるに至り,ジョットの弟子ガッディの手によって,古代風の壁面装飾の枠内にとどまるものとはいえ,独立した最初のキリスト教的静物表現が生み出された。15世紀には静物に対する興味はさらに増大するが,その傾向は,汎神論的自然観に支えられて森羅万象に等しく関心を注ぎ,それを油彩技法で精緻に描出したファン・アイク兄弟らネーデルラントの画家たちにとくに顕著であった。…

※「ガッディ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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