キトウェ(英語表記)Kitwe

デジタル大辞泉 「キトウェ」の意味・読み・例文・類語

キトウェ(Kitwe)

ザンビア中北部の都市標高約1200メートルの高原に位置する。銅をはじめとする地下資源に恵まれ、工業都市として発展同国第二の規模をもつ。

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改訂新版 世界大百科事典 「キトウェ」の意味・わかりやすい解説

キトウェ
Kitwe

南部アフリカのザンビア中央北部にある鉱工業都市。人口36万2423(2000)。コンゴ民主共和国(旧,ザイール)との国境に近い標高1200mの高原にあるため,気候は爽涼である。1936年に鉱業開発の拠点としてイギリス人により建設され,銅をはじめ,コバルト,金,銀,セレンなどの地下資源が周辺で開発された。また,銅の精錬工場をはじめ,銅細工,家具,印刷,トウモロコシ製粉,ビール醸造,煉瓦製造などの工業も発達している。電力カリバ・ダム水力発電に依存している。首都ルサカに通ずる鉄道や幹線道路があり,空港もあって,西部州の商業や文化の中心でもある。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「キトウェ」の意味・わかりやすい解説

キトウェ
きとうぇ
Kitwe

アフリカ中南部、ザンビアの産銅地帯にある都市。首都ルサカの北268キロメートルに位置する。人口30万5000(2002推計)。南アフリカ共和国系のアングロ・アメリカン社(1969年以降国有化されヌチャンガ・コンソリディテッド銅山会社となる)のヌカナ銅山とともに発展。現在は鉱山町であるとともに商業の中心地となり、商店映画館、テレビ・ラジオ局、各種スポーツ施設を備えた近代都市となっている。

[林 晃史]

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