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キム・バン・キェウ(金雲翹) キム・バン・キェウKim Vân Kiêu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キム・バン・キェウ(金雲翹)
キム・バン・キェウ
Kim Vân Kiêu

ベトナムの長編韻文詩。別題『金雲翹新伝』『断腸新声』。グエン・ズー (阮攸) Nguyên Du (1765~1820) 作。内容は中国の小説『金雲翹伝』 (青心才人作) を翻案した恋物語で,字喃 Chu Nôm (漢字応用の国字) 文学の最高傑作とされる。題名は,3人の登場人物,金重 Kim Trong,翠雲 Thuy Vân,翠翹 Thuy Kiêuの各1字をとったもの。才色兼備の女性翠翹が,家のために犠牲となって身を売り,恋人金重が旅で不在の間,青楼妓女となり,人生の荒波に翻弄されるが,15年目についに金重に再会し,名のみの妻としての一生をおくる。翻案ではあるが,表現法においてすぐれ,ベトナム人の「心」を描いた作品として,多くのベトナム人に好まれている。学問的にも研究が進められ,邦訳もある。

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