デジタル大辞泉 「クイーンズランド州」の意味・読み・例文・類語 クイーンズランド(Queensland) オーストラリア北東部の州。州都ブリスベーン。牧畜やサトウキビ栽培、ボーキサイトの採掘が行われる。東北部の海岸沖には世界最大の珊瑚礁さんごしょうグレートバリアリーフがある。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クイーンズランド州」の意味・わかりやすい解説 クイーンズランド〔州〕クイーンズランドQueensland オーストラリア北東部の州。 1824年の流刑植民地開設が起源で,1842年自由植民地開設,1859年にニューサウスウェールズから分離し議会政治体制確立。 1860年代のサトウキビ栽培成功とゴールドラッシュを経て 1901年の連邦結成により州となった。州都はブリズベン。東海岸の高温湿潤な地域ではサトウキビ,酪農,果樹などを中心に土地利用が集約的で,人口および都市が集中。海岸に沿って鉄道,道路が走り,海岸から 200km以内に人口の 95%近くが集中している。乾燥した内陸地方は一般に粗放な土地利用で,北部ではウシ,南部ではヒツジが飼育される。北西部のマウントアイザの非鉄金属,中部のボーエン炭層からの石炭など,鉱産資源も豊富。経済構造はニューサウスウェールズ州と並ぶ農牧業およびウェスタンオーストラリア州と並ぶ鉱業を含む第1次産業に特化しており,特にサトウキビ,肉牛,石炭,銅,ボーキサイト,鉛,亜鉛などが重要。他の州と異なり州都の比重があまり高くなく,東海岸の州都以外の都市が東西に走る鉄道,道路によって内陸の後背地と結びつき,それぞれの経済圏を形成している。北部の熱帯雨林地域は貴重な植物の宝庫。 41の国立公園が設置され,1988年世界遺産の自然遺産に登録。面積 172万 7200km2。人口 297万 8617 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報