日本大百科全書(ニッポニカ) 「マウント・アイザ」の意味・わかりやすい解説
マウント・アイザ
まうんとあいざ
Mount Isa
オーストラリア北東部、クイーンズランド州の鉱業都市。人口2万1636(2001)。タウンズビルの西918キロメートル(道路距離)の奥地に位置する。同国の代表的な非鉄金属鉱山があり、先カンブリア層の鉱床から銅鉱石および鉛、亜鉛、銀鉱石を採掘する。これらの精鉱処理と銅の一次精錬(粗銅)とを行う。鉱産物は鉄道でタウンズビルに輸送。銅鉱山としては同国最大で、全国産出量の約7割を占める。州都ブリズベンからノーザン・テリトリーの行政中心地ダーウィンへの幹線航空路、幹線道路が通り、鉱業都市としてだけでなく同州北西部の中心都市として発展している。1923年鉛鉱床発見、39年銅採掘開始。68年市制施行。名称は鉱床発見者の妹の名に由来する。
[谷内 達]