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クライティーリオン The Criterion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クライティーリオン
The Criterion

イギリスの文芸雑誌。 T.S.エリオットによって 1922年 10月創刊。創刊号には彼の画期的な作品『荒地』が掲載された。季刊誌であるが一時月刊となったこともある。広くヨーロッパを通じる清新な知的交流の実現を目指して,イギリス作家のほか,大陸の作家,思想家にも積極的に寄稿を求め,充実した書評欄と相まって,思潮の新動向の展望に努めた。第2次世界大戦の切迫によって,そのような編集方針を貫くことが困難となり,39年1月廃刊。

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世界大百科事典 第2版の解説

クライティーリオン【The Criterion】

イギリスの文芸季刊誌(一時,月刊)。1922年,T.S.エリオットにより創刊。フランスの《NRF》,ドイツの《ノイエ・ルントシャウ》などと連携を保ち,ヨーロッパの文化的共同体をつくりあげようという抱負から生まれ,創刊号にエリオットの《荒地》が掲載されたほか,すぐれた作品,批評が紹介され,20世紀の感受性を形づくるのに大きく貢献した。しかし迫りくる戦雲のため〈思想的国境線がしだいに自己閉鎖〉に落ち込んだことにより39年廃刊となる。

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世界大百科事典内のクライティーリオンの言及

【エリオット】より

…この内面的宗教詩人はまた,公的な論壇で重きをなす文明批評家でもあった。28年に〈文学においては古典主義者,政治においては王党派,宗教においてはアングロ・カトリック〉という立場を明言したエリオットは,季刊誌《クライティーリオン》を第2次大戦直前まで主宰して,ヨーロッパ文化の正統のために論陣を張り,《キリスト教社会の理念》(1939)や《文化の定義のための覚書》(1948)を発表する。宗教劇《寺院の殺人》(1935)はもちろん,《一族再会》(1939),《カクテル・パーティ》(1949),《秘書》(1953),《老政治家》(1958)などの詩劇も,宗教的主題を世俗的設定の中にひそめつつ,信仰の問題を現代の知的大衆に提起しようとする試みだった。…

※「クライティーリオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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