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クルメツツジ Rhododendron obtusum; Kurume azalea

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クルメツツジ
Rhododendron obtusum; Kurume azalea

ツツジ科の常緑低木。江戸時代から福岡県の久留米市付近で品種改良が進み,多くの園芸品種が作出されたので,この名で呼ばれる。キリシマツツジともいう。九州山地に自生するものを原種として改良されたものであるが,原種となったのはヤマツツジ系ともミヤマキリシマ系ともいわれている。全体に小型で高さ 1m前後に仕立てられるが,2~3mに達することもある。春に出る葉は楕円形,夏から秋に出る葉は倒卵形で先端がとがる。花は4月末から5月に咲き,紅色のものが多いが,白,絞り,八重咲きなどさまざまの品種がある。 Kurume azaleaの名でアメリカに紹介され,その後世界に広まった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クルメツツジ
くるめつつじ / 久留米躑躅
[学]Rhododendron obtusum Planch.

ツツジ科の常緑低木。天保(てんぽう)年間(1830~43)久留米の有馬(ありま)藩士、坂本元蔵はキリシマツツジを実生(みしょう)して多数の品種をつくったが、その後も久留米地方ではサタツツジとヤマツツジを主とし、ミヤマキリシマなどの加わったツツジの育種が行われ、現在300品種以上あり、これらを総称してクルメツツジとよんでいる。花形はやや小さいが、花つきがよく、花木として広く栽培される。[小林義雄]

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世界大百科事典内のクルメツツジの言及

【ツツジ(躑躅)】より

…常緑性ツツジの園芸品種は日本で,落葉性ツツジの園芸品種はヨーロッパで育成されたものが多い。日本でつくられたツツジの園芸品種は,ケラマツツジからヒラドツツジ,サタツツジが,ヤマツツジからキリシマやクルメツツジなどが,マルバサツキからサツキの各園芸品種が育成されているように,日本固有の野生種を利用しての品種改良が行われてきた。一方,ヨーロッパでは中国産のタイワンヤマツツジからベルジアン・アザレア,日本産のレンゲツツジやアメリカ産のジャコウツツジ,カフカス産のキバナツツジからエクスバリー・アザレア,ゲーント・アザレアの各園芸品種が改良されているように,他の地域から導入されたツツジの野生種をもとに品種改良が行われている。…

※「クルメツツジ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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