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クロマチン(英語表記)chromatin

翻訳|chromatin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

クロマチン
chromatin

真核細胞の DNAが核内でとっている構造を指す。真核細胞の DNAは,通常,ヒストンなどの蛋白質がつくるヌクレオソームという複合体1個につき2回巻き付いている。ヌクレオソームは,さらにそれ自身がらせん状に巻いており,これによりヒトでは 2mもある DNAはコンパクトに整理される。 DNAの領域によっても,クロマチンの構造は異なり,実際に働いている部分は緩んだ構造で活発に RNAの転写が行なわれるが,働いていない部分はもっと凝縮した構造をとっている。

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大辞林 第三版の解説

クロマチン【chromatin】

真核生物の細胞核内にあっておもに DNA とヒストンなどの塩基性核タンパク質を含む構造。分裂期には染色体となる。染色質。

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世界大百科事典内のクロマチンの言及

【受精】より

…両生類(アフリカツメガエル)卵の研究から,多精拒否に関与する表層顆粒物質は,一種のレクチンであることが知られている。
[前核の形成と融合]
 精子の核に含まれるクロマチン(染色質)は,通常の細胞核のそれに比べて著しく凝集している。とりわけ脊椎動物の精子核クロマチンは,プロタミンprotamineと呼ばれる塩基性タンパク質でヒストンが置換されているので,強度の凝集が可能となっている。…

【精子】より

…頭部には主要な構造として,核と先体(アクロソームacrosome)が含まれる。核は半数(n)の染色体に由来するクロマチンを蔵し,生殖において,雄性(ヒトにあっては男性)の親から子孫に伝達さるべき遺伝情報は,すべてクロマチンの主要構成成分であるDNA中に含まれる。精子の核以外の部分,とりわけ後述する尾部中片部のミトコンドリアにもDNAが含まれるが,受精後胚発生機構への関与はほとんどないものと考えられている。…

※「クロマチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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