グスリ

デジタル大辞泉 「グスリ」の意味・読み・例文・類語

グスリ(〈ロシア〉gusli)

ロシアチター撥弦はつげん楽器。その起源は非常に古い。翼形とかぶと形の二つタイプがあり、前者はロシア北西部に広く分布している。16世紀末頃から長方形の卓上型グスリも現れた。

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精選版 日本国語大辞典 「グスリ」の意味・読み・例文・類語

ぐすり

  1. 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
  2. よく寝入っているさまを表わす語。ぐっすり。
  3. 滞りなく、入ったり抜けたりするさまを表わす語。するり。
    1. [初出の実例]「頭より手足まで残らずぐすりともぬけて」(出典:仮名草子・浮世物語(1665頃)五)
  4. ちょっと声を出して笑うさま、また、その声を表わす語。
    1. [初出の実例]「思はずグスリと吹き出してしまった」(出典:若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉上)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グスリ」の意味・わかりやすい解説

グスリ
ぐすり
Гусли/Gusli

ロシアのチター型撥弦(はつげん)楽器吟遊詩人が叙事詩朗唱の伴奏に用いた伝統的な楽器で、ロシアの民俗楽器のなかではもっとも起源が古い。翼形の5~14弦のものと、兜(かぶと)形の10~36弦のものがあり、ともに全音階的に調弦する。17世紀には舞曲オペラの伴奏用に、両手指で奏する半音階的調弦の長方形卓上グスリが現れた。20世紀には、改良した翼形グスリで合奏団を編成したり、鍵盤(けんばん)を取り付けてオーケストラ楽器として使用するなどの試みがなされている。

[藤田隆則]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グスリ」の意味・わかりやすい解説

グスリ
gusli

ロシアの民俗楽器。ツィター属の撥弦楽器で,はしご形またはかぶと形の共鳴箱の上に平行して多くの弦が張られる。

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