グランマ号上陸記念国立公園(読み)グランマゴウジョウリクキネンコクリツコウエン

デジタル大辞泉 の解説

グランマごうじょうりくきねん‐こくりつこうえん〔‐ガウジヤウリクキネンコクリツコウヱン〕【グランマ号上陸記念国立公園】

Parque nacional Desembarco del Granmaキューバ南東部、グランマ州にある国立公園。名称は1956年のキューバ革命において、メキシコに亡命していたカストロゲバラグランマ号という船でキューバに再上陸を果たした地であることにちなむ。マエストラ山脈西部に位置し、石灰岩海岸段丘からなり、カルスト地形が見られる。爬虫類両生類を中心に固有種が多く生息。1999年、同国で初めて世界遺産(自然遺産)に登録された。

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世界遺産詳解 の解説

グランマごうじょうりくきねんこくりつこうえん【グランマ号上陸記念国立公園】

1999年に登録された世界遺産(自然遺産)。別名デセンバルコ・デル・グランマ国立公園。キューバ東部のサンティアゴ湾に面した港町サンティアゴ・デ・クーバの西方145km、キューバ島の南西端、グランマ州のシエラ・マエストラ山脈西側に広がる4万1863haの自然豊かな国立公園である。同島南西端に突き出たクルス岬一帯は断崖の海岸線が続き、海抜360mから水深180mの石灰岩の海岸段丘が独特の景観を形づくっている。こうした地形は、この公園一帯が活断層内にあるためで、その地形の特徴は、地球の地質上の進化の過程を知る上で重要な手がかりとされている。また、こうした特徴的な地形と、わずかな降水量しかない気候が独特の生態系をつくり出し、同公園内には約300種の固有種を含む500種以上の植物や、マナティーなどの稀少動物が生息している。◇英名はDesembarco del Granma National Park

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