グリセード
春や夏の山の雪渓をピッケルを利用して滑り降りる技術。ピッケルの石突きを後ろの雪面につけて,山靴で制動をかけながら斜面を滑降すること。膝(ひざ)を曲げてバランスをとりながら滑り降りる。19世紀中ごろ,ヨーロッパ・アルプスで開発された技術。
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グリセード
Glissade
氷雪の急斜面を下降するときに用いる登山技術の一つ。登山靴のかかとを使い,ピッケルを身体の横後方の雪面につけてバランスをとり,かかとでスピードをコントロールしながら斜面を滑り降りる。
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グリセード
〘名〙 (glissade) 登山で、ピッケル、杖などを斜めうしろに突いて制動をかけながら、雪渓などをすべり降りること。〔万国新語大辞典(1935)〕
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グリセード(glissade)
登山で、雪の斜面を、ピッケル・つえなどで制動をかけながら、登山靴のままで滑り降りること。
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グリセード【glissade】
登山技術の一つ。固い雪の斜面を登山靴で滑降すること。19世紀中ごろからヨーロッパ・アルプスで用いられた。日本でも同様の技術はつえを用いて猟師たちが古くから行っていた。春や夏の雪渓で多く用いられる。雪の斜面に靴底を平らにおき,かかとで制動をかける。ピッケルはバランスの保持のために手に持つか,あるいはわきに持って雪面に軽く突いて滑らせたり,制動をかけたりする。停止や回転はスキーのクリスチャニアの技術と同様に靴の内側エッジに加重する。
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