グレートダイク
Great Dyke
アフリカ南東部,ジンバブウェにある始生代の塩基性層状貫入岩体。幅3~12km,北北東~南南西方向に480km延長し,地質図上ではあたかも巨大な岩脈(ダイク)にみえるのでこの名がある。大規模な地溝状凹地に,塩基性マグマが逬入してきたもので,全体としてボート状の構造をもつ。すなわち横幅方向では,東および西から中央部へ向かって岩体が厚くなり,また縦延長方向でも,北および南から中央部へ向かって岩体が厚くなる。グレートダイクに貫かれているのは始生代の花コウ岩,片麻岩,緑色岩である。グレートダイクに相伴ってほとんど平行に,同時期の衛星ダイクが存在する。グレートダイクの厚さは最大3000mで,超塩基性岩,塩基性岩からなり,大規模なクロム鉄鉱鉱床を伴う。放射年代は24.7億年前。
執筆者:諏訪 兼位
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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グレートダイク
Great Dyke
ジンバブウェにある始生代の苦鉄質~超苦鉄質大貫入岩体(Rb-Sr年代24.6億年前)。花崗岩中の割れ目に沿うロポリス状岩体で幅3~12km, 北北東~南南西に延長530km。下部は11層のクロム鉄鉱層を挟む蛇紋岩と輝岩の互層,上部はNi(0.18%)とPt・Pd(3.84ɡ/t)を含む輝岩に漸移し,最上部で急激にノーライトに移化。クロム鉄鉱層は7~36cmの薄層だが岩体全域に連続し,高品位(Cr/Fe=3.2~2.3)。全体で1992年に52万tのクロム鉄鉱を産出。
執筆者:中川 充
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内のグレートダイクの言及
【クロム鉄鉱】より
…クロム鉱床は大規模な層状塩基性貫入岩体中に層状をなすものと,造山帯中のカンラン岩体あるいは蛇紋岩化したカンラン岩体に伴うものがある。南アのブッシュフェルト貫入岩体,ローデシアのグレートダイクなどは前者の例であり,ロシアのウラル山脈,フィリピン,トルコ,日本のクロム鉱床などは後者の例である。日本のクロム鉱床としては北海道八田鉱山,日東鉱山,鳥取県広瀬鉱山,若松鉱山などが有名。…
※「グレートダイク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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