ゲッカビジン(月下美人)(読み)ゲッカビジン(英語表記)Epiphyllum oxypetalum; Dutchman's-pine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ゲッカビジン(月下美人)
ゲッカビジン
Epiphyllum oxypetalum; Dutchman's-pine

メキシコから南アメリカにかけて自生するクジャクサボテン近縁種。茎節は扁平で,よく分枝する。純白の花は,直径約 12cm,長さ 20~30cm前後になる。夜8時頃から咲きはじめて芳香を漂わせ,遅くとも朝方までにはしおれる。6~10月までの間に3~4回開花する。花はてんぷら吸い物などの食材としても利用でき,ぬめりがあって,舌にもほのかに香る。挿木で容易にふやすことができる。水はけのよい用土に植え,春から夏の生育期にはしっかり水を与えて肥培する。冬は室内で8℃以上に保ち,乾燥ぎみに管理する。

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百科事典マイペディア の解説

ゲッカビジン(月下美人)【ゲッカビジン】

中南米原産のサボテン科の温室観賞植物。高さ5mに達することがある。枝は緑色,扁平でとげがなく縁は波状を呈する。夏〜秋,径20cmほどの芳香のある大きな白い花が夜開き,普通2時間ほどでしぼむが,気温が低いと翌朝まで開いていることがある。花筒は細長く花被片より長い。花弁とおしべの数が多い。

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