日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ゲラシモフ(Aleksandr Mihaylovich Gerasimov)
げらしもふ
Александр Михайлович Герасимов/Aleksandr Mihaylovich Gerasimov
(1881―1963)
ロシアの画家。モスクワの絵画・彫刻・建築学校でアルヒーポフとコローウィンのもとで学んだ。革命前は主として風景画を描いていたが、革命後は党の要人たちの肖像画を描き、旧ソ連画壇の大御所として君臨した。『演壇のレーニン』『クレムリンのスターリンとウォロシーロフ』『第16回党大会のスターリン』などが有名であるが、雪どけ後はいわゆる社会主義リアリズムの悪(あ)しき典型と批判する向きもある。もっとも『雨のあと』(1935)など革命後の風景画には別の趣(おもむき)がみられる。
[木村 浩]
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