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コチセ文化 コチセぶんかCochise culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コチセ文化
コチセぶんか
Cochise culture

コチーズ文化ともいう。北アメリカ南西部,特にアリゾナ州,ニューメキシコ州南部の代表的な砂漠文化。自然環境の変化に適応して,狩猟よりも植物資源の利用に重点をおき,早くから植物の栽培を行なって,のちの農耕文化の基礎となった。3期に分れる。 (1) サルファー・スプリング期 (前 7000~4000)  小集団をなして,狩猟と,植物,魚介類の採集に依存しながら季節的に移動する半遊動的な生活を行い,道具としては狩猟用石器のほかに,植物の採集,調理,加工のための石臼,石杵,バスケット類が発達し,毛皮の布やサンダルも製作された。 (2) チリカワ期 (前 4000~500)  メキシコからとうもろこし栽培が導入され,徐々に品種も改良された。ニューメキシコ州のバット洞窟からはその変遷を知る貴重な資料が得られた。石製用具の質は向上し,掘棒,石槌,斧,樹皮剥離用器,アトラトル (投槍器) など道具の種類もふえた。 (3) サン・ペドロ期 (前 500~100)  新種のとうもろこし,カボチャ,豆,ひょうたんも栽培され,竪穴住居,食糧貯蔵庫も建ち,儀礼用の石製パイプ,貝,骨の装飾品も現れて,定着した農耕生活へと移行した。コチセ文化はモゴヨン文化に引継がれたが,飛躍的な発展はなく,基本的な生活様式は歴史時代まで続いた。

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