コリント様式(読み)コリントヨウシキ

デジタル大辞泉 「コリント様式」の意味・読み・例文・類語

コリント‐ようしき〔‐ヤウシキ〕【コリント様式】

コリント式」に同じ。

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精選版 日本国語大辞典 「コリント様式」の意味・読み・例文・類語

コリント‐ようしき‥ヤウシキ【コリント様式】

  1. 〘 名詞 〙 イオニア様式ドーリス様式とともにギリシアの三建築様式一つ。前五世紀ごろ、他の二様式より遅れて始まった。柱頭アカンサスの葉飾り、卵形などの彫刻で装飾され、華麗、繊細なのを特徴とする。ローマ人に愛好された。コリント式。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コリント様式」の意味・わかりやすい解説

コリント様式
こりんとようしき

古代ギリシア美術の装飾様式。建築ではドーリス様式、イオニア様式と並ぶギリシアの三柱式の一つ。優美なアカンサス文様の柱頭装飾が特徴。全般にイオニア様式に類似しているが、いっそう優美で華麗である。建築では紀元前5世紀に初めてこの様式が現れるが、その華麗な様式は以後ギリシア人、ローマ人に好まれ、多くの神殿や記念堂を飾った。

 他方、コリント様式という名称は、前8世紀末から前6世紀中期にかけてコリントで制作された陶器をさす場合もある。初期のプロトコリント陶器に対して、前7世紀以降は獅子(しし)やスフィンクスなどの動物をモチーフとしたものが多く、これらの絵付(えつけ)には紫や暗紅色など独特の色が用いられている。

[前田正明]


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