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コリンナ Korinna

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コリンナ
Korinna

前6世紀頃とも前4世紀に在世したともいわれるギリシアの女流詩人。わずかに残る断片はほとんど故郷ボイオチアの伝説を歌った物語的抒情詩で,女声合唱のためのもの。文体や韻律は素朴,言葉はボイオチア方言。伝説によれば,彼女はピンダロスに作詩法を教えたという。

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世界大百科事典 第2版の解説

コリンナ【Korinna】

古代ギリシアの女流抒情詩人。生没年不詳。ボイオティア方言色を交えた作詩断片が数編伝存する。生時は前5世紀初めともまたヘレニズム時代ともいわれるが,アレクサンドリア時代に早くも古典作家の一人に数えられていた。故郷ボイオティアの山岳伝説や河泉にちなむ伝説を,平明な歌にしたためた。ローマ時代には彼女の令名はとみに高く,詩人オウィディウスは自分の恋愛詩中に現れる恋人にコリンナという名を与えている。【久保 正彰】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コリンナ
こりんな
Korinna

生没年不詳。古代ギリシアの女流詩人。ボイオティアのタナグラの人。古代の伝承に従えば紀元前5世紀の人であるが、現在では異論が出て前3世紀とする説もある。生涯はまったく不明で、その生活も文学活動も狭い範囲に限られていたようである。詩は独特のボイオティア方言で書かれ、その内容もこの地方の特殊な神話伝説を扱ったものが多い。ヘリコン山とキタイロン山の歌合戦やアソポスの娘たちの物語を扱った断片が比較的よく残っている。[橋本隆夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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