ゴーブル(読み)Goble,Jonathan

精選版 日本国語大辞典 「ゴーブル」の意味・読み・例文・類語

ゴーブル

  1. ( Jonathan Goble ジョナサン━ ) アメリカ宣教師。ペリー艦隊乗組員として日本に上陸し、伝道決意。万延元年(一八六〇)再び来日し、日本語を修得して明治四年(一八七一邦訳「摩太(マタイ)福音書」を出版した。(一八二七‐九八

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朝日日本歴史人物事典 「ゴーブル」の解説

ゴーブル

没年:1896.5.1(1896.5.1)
生年:1827.3.4
幕末明治期に来日したアメリカ・バプテスト派宣教師。19歳のときに脅迫のかどで2年間服役中に回心,海外伝道を志し,出所後,受洗。嘉永6(1853)年M.C.ペリーの日本遠征の海兵隊員となり,伝道の下見聞を行う。万延1(1860)年宣教師として再来日。建築業,通訳,製靴業,英語教育を行い,半ば自活しながら,聖書翻訳に従事。明治4(1871)年平仮名を基本とする『摩太福音書』を刊行。一時帰国。同6年N.ブラウンと共に再来日,横浜第一浸礼教会(横浜教会)を設立,書記となるも,信徒殴打事件などで宣教師解任。同12年アメリカ聖書協会の聖書販売人となり各地に伝道する。同15年妻エリザ死去,横浜外人墓地に葬り翌年帰国,不遇の晩年を送る。人力車発明,点字本の試作でも知られる異色の民衆派宣教師。<参考文献>川嶋第二郎『ジョナサン・ゴーブル研究』

(小檜山ルイ)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ゴーブル」の解説

ゴーブル Goble, Jonathan

1827-1896 アメリカの宣教師。
1827年3月4日生まれ。嘉永(かえい)6年(1853)ペリー艦隊の乗員として来日。安政7年仙太郎をともない,日本最初のバプテスト派宣教師として再来日。明治4年日本語訳聖書「摩太(マタイ)福音書」を日本ではじめて出版。同年帰国し,6年N.ブラウンと三たび来日。ブラウンと横浜第一浸礼教会を設立。16年帰国。1896年5月1日死去。69歳。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ゴーブル」の意味・わかりやすい解説

ゴーブル
Goble, Jonathan

[生]1827
[没]1898
アメリカのバプテスト派宣教師。ペリー提督とともに嘉永6 (1853) 年来日。のち万延1 (60) 年宣教師として再び来日,日本伝道に従事。聖書の和訳に努力。『摩太福音書』 (マタイ福音書) を出版 (71) 。バプテスト教会を設立。アメリカで没す。

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