ゴールデントライアングル

デジタル大辞泉 の解説

ゴールデン‐トライアングル(Golden Triangle)

黄金の三角地帯

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精選版 日本国語大辞典 の解説

ゴールデン‐トライアングル

  1. ( [英語] Golden Triangle 「黄金の三角地帯」の意 ) 東南アジアタイラオスミャンマー国境三角形をなす地域麻薬用のケシ栽培されている。

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百科事典マイペディア の解説

ゴールデン・トライアングル

〈黄金の三角地帯〉の意で,タイ,ミャンマー,ラオスの3国がメコン川で接する山岳地帯。ケシ栽培が盛んで,世界最大の麻薬生産地としてこの名がある。この地域は山地民族であるメオ族ミヤオ族),ヤオ族アカ族リス族ラフ族ラワ族(ルア族)などの少数民族が焼畑耕作を営む。ミャンマーでは反政府闘争を続ける少数民族の資金源となったり,中国の国民党の残党(KMT)が侵入したりと,政治的動きとケシ栽培・麻薬精製は連動してきた。最近では治安もよくなり,中国,タイ,ミャンマー,ラオスの4ヵ国の共同開発が進み,観光客が入れるようになった。
→関連項目シャン[州]

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知恵蔵mini の解説

ゴールデン・トライアングル

インドシナ半島深部、タイ、ミャンマー、ラオス3国がメコン川で接する山岳地帯のこと「黄金の三角地帯」ともいう。世界最大規模の麻薬・覚醒剤密造地帯として知られ、米国の支援を得ていたミャンマーの少数民族・シャン族の開放組織「モン・タイ」の軍司令クン・サタイが作り上げた。2002年、ミャンマー政府はケシ栽培禁止令を出したが、米国の麻薬取り締まり強化、07年のクン・サタイの死を経ても、貧しい農民の大きな収入源として栽培され続けている。一方、タイでは茶やコーヒーなどへの転作援助も広がり観光地化する傾向が出てきている。また、90年代に計画された中国・昆明からタイ・バンコクまで1800キロを結ぶ高速道路「南北回廊」が中国の主導で出来上がり、06年には日本の政府開発援助などで「第2メコン国際橋」が完成、全長1450キロの「東西回廊」が全通した。これにより、人件費が高騰してきた中国に替わる「世界の工場」となることが期待されている。

(2012-09-26)

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世界の観光地名がわかる事典 の解説

ゴールデントライアングル【ゴールデントライアングル】
Golden Triangle

タイの最北部、ミャンマーとラオスとタイの3国が国境を接するメコン川沿いの一帯(タイ領はチェンライ県に属する)。かつてはアヘンの栽培で知られ、軍事衝突や麻薬をめぐる利権争いも頻発して観光客が容易に入り込めない一帯だったが、現在では美しい景色が楽しめる観光スポットになっている。ミャンマーやラオスへの一時入国も可能で、少数民族の村を訪れたり、メコン川クルーズや寺院めぐりなどができる。

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