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サセッタ Sassetta

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世界大百科事典 第2版の解説

サセッタ【Sassetta】

1392ころ‐1450
イタリアシエナ派の画家。本名ステファノ・ディ・ジョバンニStefano di Giovanni。シエナ生れ。生涯についてはほとんど知られていないが,1425‐50年の間,生地で活動していたことが記録から裏づけられる。ボルゴ・サンセポルクロBorgo Sansepolcroのサン・フランチェスコ教会のための多翼祭壇画(1437‐44)は,国際ゴシック様式の装飾的絵画の伝統を受け継ぐと同時に,新しいフィレンツェ派の絵画の要素を取り入れ,現実と非現実の世界が融合した神秘的雰囲気を漂わせている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サセッタ
させった
Sassetta
(1392?―1451)

15世紀イタリアのシエナ派を代表する画家の一人。本名をステファノ・ディ・ジョバンニStefano di Giovanniというが、後世サセッタの通称で知られるようになる。詳細は不明だが、おそらくシエナ生まれと考えられている。記録に残る最初の作品である羊毛組合のための祭壇画(1426)から、未完のまま残されたシエナのローマ門の壁画に至るまで、シエナ派の中心的画家として活躍した。彼の作風は、繊細で生き生きとした情感と、優雅な装飾性を特徴としており、シモーネ・マルティーニやアンブロジオ・ロレンツェッティに代表される14世紀のシエナ派の伝統に深く根ざしたものといえる。しかし、一面では、15世紀の前半に活躍したフィレンツェの革新的な画家の作品を研究し、より進んだ空間表現も試みている。その意味で、シエナ派絵画をゴシックからルネサンスに移行せしめた画家だといえよう。彼の制作した祭壇画は、今日シエナやコルトーナ、フィレンツェなど、各地の教会や美術館に収められている。[石鍋真澄]

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世界大百科事典内のサセッタの言及

【シエナ派】より

…シモーネにつづいてメンミLippo Memmi(1317‐46活動),ロレンツェッティ兄弟(ピエトロおよびアンブロージョ)が現れ,ピエトロはよりドラマティックな表現を得意とし,逆にアンブロージョの華やかな色彩と繊細な感覚とが,14世紀末から開花する国際ゴシック様式への道を準備する。15世紀のシエナ派は前世紀ほどの隆盛と影響力を見せなかったが,のちにフィレンツェで活躍するL.モナコは敬虔で魅力ある宗教画を描き,サセッタ,ジョバンニ・ディ・パオロ,サーノ・ディ・ピエトロSano di Pietro(1406‐81)らは流行の国際ゴシック様式に,シュルレアリスムを想起させる幻想的な雰囲気を添えた。16世紀初頭には,ロンバルディア出身のソドマがシエナに定住し,レオナルド・ダ・ビンチ風の様式を紹介する一方,盛期ルネサンスからマニエリスムへの過渡期を示す作品を残した。…

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