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サレカット・イスラム Sarekat Islam

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サレカット・イスラム
Sarekat Islam

「イスラム同盟」の意。インドネシアの民族運動中,最初の大衆団体。その母体は 1909~11年頃ジャワ各地にできた「イスラム商業同盟」で,華僑商工業者の脅威に対してイスラム教徒の団結を訴えた。 12年9月,U.チョクロアミノトを指導者として正式に発足。最盛時のメンバーは 36万,一説には 250万ともいう。しかし,植民地政府は当初党中央本部を認可せず,各支部はかなり独自の発達をとげ,21年以後は容共,反共の両派に分裂。前者はインドネシア共産党に合流し,一方主流たる後者は衰えた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サレカット・イスラム
されかっといすらむ
Sarekat Islam

インドネシア史上初の大衆的民族運動組織。イスラム同盟と訳す。バタビアに設立されたサレカット・ダガン・イスラム(イスラム商業同盟)の同名団体がボゴールとスラカルタにも生まれたとき、旧マタラム国の中心であり民族産業バティック(更紗(さらさ))生産の盛んであったスラカルタに、この同名3団体を統合発展させようという動きが起こった。これを受けて元官吏チョクロアミノトを指導者として1912年に再組織されたのが、サレカット・イスラムである。初めは華僑(かきょう)資本の進出に対抗してイスラム教徒の宗教的、経済的結束を目ざしたものであったが、やがてオランダ領東インド各島の民族運動を結び付ける中心的な役割を果たすに至った。とくに注目されるべきことは、ここから非妥協的独立要求運動が生まれて、インドネシア共産党や国民党を担うことになる人材を輩出したことであろう。[森 弘之]
『和田久徳・森弘之・鈴木恒之著『東南アジア現代史』(1977・山川出版社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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