日本大百科全書(ニッポニカ) 「サン・クルー」の意味・わかりやすい解説 サン・クルーさんくるーSaint-Cloud フランス中北部、オー・ド・セーヌ県の町。人口2万8157(1999)。パリの西2.5キロメートル、セーヌ川左岸に位置する住宅衛星都市。高等師範学校、国際刑事警察機構(インターポール)本部(1988年リヨンに移設)、競馬場の所在地として知られ、また18世紀のブルトーユ館には国際度量衡事務局がある。町は、クロービス王の孫クロドアルド(クルー)が6世紀に建設した修道院に起源をもち、16世紀には城館が建設され、ル・ノートルにより庭園が整備された。17~18世紀には陶磁器の産地として知られ、現在は航空機産業、ポンプ工業がある。[高橋 正] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サン・クルー」の意味・わかりやすい解説 サンクルーSaint-Cloud フランス北部,オードセーヌ県の町。パリ西方郊外,セーヌ川西岸に位置する住宅地区。 17世紀末に建設され,ナポレオン1世がマリ・ルイーズと結婚式をあげ,ナポレオン3世が即位,住居とした宮殿は 1870年に焼失し,1891年に取りこわされたが,ル・ノートルが設計した庭園は一大公園として残っている。なかに国際度量衡局があり,メートル原器が保存される。ノルマンディーへの高速自動車国道は,この庭園の下を通っている。競馬のサンクルー大賞典競走は有名。ポンプ,ろうそく,化粧品などの工業も立地。団地の建設が進んでいる。人口2万 8673 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by