シェルブールの雨傘

デジタル大辞泉プラスの解説

シェルブールの雨傘

ミッシェル・ルグラン作曲のスタンダード曲。作詞:ジャック・ドゥミ原題《Les Parapluies De Cherbourg》。ジャック・ドゥミ監督の1964年公開の同名のフランス映画主題歌主演のカトリーヌ・ドヌーヴが歌った(吹き替えはダニエル・リカーリ)。のちにノーマン・ジンベルが「I Will Wait For You」というタイトルで英語詞を付けている。

シェルブールの雨傘

1964年製作のフランス・西ドイツ合作映画。原題《Les parapluies de Cherbourg》。カトリーヌ・ドヌーブ主演のミュージカル監督:ジャック・ドゥミ、共演:ニーノ・カステルヌオーボ、マルク・ミシェルほか。第17回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞。

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世界大百科事典 第2版の解説

シェルブールのあまがさ【シェルブールの雨傘 Les parapluies de Cherbourg】

1964年製作のフランス映画。カトリーヌ・ドヌーブ主演。せりふをすべてオペラのように,しかしオペラのような声楽的テクニックの誇示を避けて,自然な演技と日常会話のような表情で歌わせるという〈映画史上かつてない大胆な試み〉に成功した作品。バスビー・バークリー振付のレビュー映画からジーンケリーの《雨に唄えば》(1952)に至るハリウッドのミュージカル・コメディにあこがれ,このフランス映画の伝統にはないアメリカ的な〈おとぎばなしの映画的形式〉を追求し続け,港町を舞台に人生の出会いと別れを色彩豊かに描くことを夢みてきた〈映画詩人〉ジャック・ドゥミー(1931‐90)の名を一躍高からしめた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シェルブールの雨傘
しぇるぶーるのあまがさ
Les Parapluies de Cherbourg

フランスとドイツの合作映画。1964年作品。監督ジャック・ドゥミ。すべての台詞(せりふ)が歌になっている異色のフランス製ミュージカル映画。ハリウッドのミュージカル映画とは異なる独特の試みで、カンヌ国際映画祭のグランプリを受賞したほか、世界的に高い評価を受けたジャック・ドゥミの代表作。興行的にも大成功を収めた。シェルブールの町を舞台に、カトリーヌ・ドヌーブ演じる若い娘と貧しい自動車修理工の青年の恋と別離を描く。ドゥミの長編第1作『ローラ』(1960)からコンビを組んでいた作曲家のミシェル・ルグランが担当した楽曲の、ポピュラーで耳に残るメロディが秀逸。ドゥミ監督、ルグラン音楽、ドヌーブ主演の組み合わせによる作品は、ほかにも『ロシュフォールの恋人たち』(1966)、『ロバと王女』(1970)、『モン・パリ』(1973)の3作がある。色とりどりの原色を大胆に用いた衣装と美術が鮮やかで、おとぎ話のような効果を高めている。[伊津野知多]

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