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シギゾウムシ Curculioninae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シギゾウムシ
Curculioninae

鞘翅目ゾウムシ科シギゾウムシ亜科に属する甲虫の総称。体は卵形。頭部は半球形で吻は著しく長く伸び,体長を越えるものもある。この吻を使って穴を掘り,そこに細長い産卵管を差込んで卵を産むが,大型種では種子に,小型種ではナラ,ヤナギ類の虫 癭に産卵する。また大腮が上下に動くのが特徴である。日本では 40種以上が知られており,たとえばクリシギゾウムシ Curculio dentipesは体長6~10mm,体は濃褐色で黄褐色の鱗毛におおわれ,上翅の中央直後に濃色の横帯がある。成虫は8~10月に出現する。クリの害虫で,雌はクリのいがの上から吻で実まで穴をあけて産卵する。幼虫はクリの胚を食べて育ち,老熟幼虫は土中に入って蛹化する。北海道,本州,四国,九州,朝鮮,東シベリアに分布する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

シギゾウムシ
しぎぞうむし / 鷸象虫

昆虫綱甲虫目ゾウムシ科の1属Curculioの昆虫の総称。世界中で約500種、日本には52種が知られ、いずれも体は菱形(ひしがた)で細長い口吻(こうふん)をもち、大あごは上下に動く。雌は口吻で種子や虫こぶに孔(あな)をあけ、細長い産卵管を差し込み、卵を産み付ける。クリシギゾウムシはクリのいがの上から実(種子)へ産卵する害虫で、ツバキシギゾウムシは口吻が体より長く、ツバキの厚い果皮を通して中の種子へ産卵する。ナツグミシギゾウムシはナツグミの実に産卵して加害し、シイ類の実はシイシギゾウムシに加害される。[森本 桂]

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