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虫癭 ちゅうえいgall

翻訳|gall

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

虫癭
ちゅうえい
gall

虫こぶともいう。植物の根,茎,葉の各部の組織内に,昆虫などが産卵したり寄生したために,その組織が異常に発育して瘤状になる現象。茎葉ではハチ類,ハエ類,アブラムシなどによる場合が多く,根や地下茎では線虫 (ネマトーダ) などによる場合が多い。虫 癭の組織に生じる著しいタンニンは,五倍子 (ふし) ,没食子として古来鞣皮剤,媒染剤に利用されている。また虫 癭が果実に生じる場合は不稔が起り,クリタマバチによるクリの被害などが知られている。虫 癭の形は,ときに単に瘤状にふくらむばかりでなく,コナラやカシでは葉が変形して果実のような虫 癭となり,ヤナギでは松ぼっくり状の虫 癭が生じる。

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大辞林 第三版の解説

ちゅうえい【虫癭】

昆虫・ダニなどの寄生や産卵による刺激によって、植物の組織が異常に発育したもの。形は球状・耳たぶ状など。クリタマバチによる虫癭のように樹木に有害なものもあるが、没食子もつしよくし・五倍子(付子ふし)のようにタンニンの原料となるものもある。虫こぶ。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の虫癭の言及

【エゴノネコアシアブラムシ】より

…半翅目アブラムシ科の昆虫。エゴノキに寄生して虫癭(ちゆうえい)をつくるアブラムシの1種。日本,中国から東南アジアに分布する。…

【虫こぶ】より

…動物が植物に寄生,共生し産卵した結果,植物体の一部が,こぶ状に発育したもの。虫癭(ちゆうえい)ともいう。虫こぶを作る動物は99%が昆虫で,ほかにダニ,クモ,糸状虫がある。…

※「虫癭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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