シャセリオー(英語表記)Chassériau, Théodore

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

シャセリオー
Chassériau, Théodore

[生]1819.9.20. ドミニカ,サマナ
[没]1856.10.8. パリ
フランスの画家。 J.アングルの弟子。アングルの新古典主義的影響と,色彩の豊かさにみられる F.ドラクロアロマン主義的影響とが総合された彼の特徴は,G.モロー,ピュビス・ド・シャバンヌらに影響を与えた。主要作品『水浴のスザンナ』 (1839) ,『二人の姉妹』 (43) のほか,パリのサン・メリ聖堂壁画などがある。作品の多くはルーブル美術館に所蔵されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

シャセリオー

フランスの画家。西インド諸島サント・ドミンゴのサマナ生れ。3歳の時パリに出る。アングルの弟子で初期には新古典主義的作風を示したが,ドラクロアの影響も受けロマン主義にも接近した。アルジェリア旅行で独自の色彩感覚を身につけ,歴史や神話に取材した装飾的な大作を多く残した。モローらの師として象徴主義に影響を与えている。代表作は《エステルの化粧》(1841年,ルーブル美術館蔵),《古代ローマの浴室》(1853年,同美術館蔵)など。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

シャセリオー【Théodore Chassériau】

1819‐56
フランスの画家。西インド諸島サント・ドミンゴに生まれる。3歳のときパリに来て,幼少より美術の才能を示す。12歳でJ.A.D.アングルのアトリエに入り,17歳にしてサロン(官展)に入選するという早熟ぶりを示し,注文制作で半年のローマ留学費を稼ぐことさえできた。ローマではフランス・アカデミー院長となっていた師のアングルと再会するが,しだいにアングルの冷たく完成された様式を離れ,柔らかく溶けるような官能性を見せ,新古典主義よりもロマン主義に接近してゆく。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

イグノーベル賞

ノーベル賞のパロディとして、世界中のさまざまな分野の研究の中から「人々を笑わせ、そして考えさせる業績」に対して贈られる賞。「イグノーベル(Ig Nobel)」とは、ノーベル賞創設者アルフレッド・ノーベ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android