シュウィント(英語表記)Moritz von Schwind

改訂新版 世界大百科事典 「シュウィント」の意味・わかりやすい解説

シュウィント
Moritz von Schwind
生没年:1804-71

オーストリア画家。生地ウィーンミュンヘン美術学校で学んだのち,ミュンヘンを本拠に南ドイツ,オーストリアで活躍ドイツ・ロマン派の流れをくみ,その最後を飾る画家の一人で,ドイツ中世の物語童話主題とした装飾画,小品あるいは本の挿絵によって人気を博した。代表作シンフォニー》(1852)など,音楽に題材を得た作品も多い。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュウィント」の意味・わかりやすい解説

シュウィント
Schwind, Moritz von

[生]1804.1.21. ウィーン
[没]1871.2.8. ミュンヘン
オーストリア生れのドイツの画家,挿絵画家,版画家。ドイツ・ロマン派最後の代表的作家。ウィーンの美術学校でシュノルおよびクラフト師事。 1828年以後ミュンヘンで活動。初め P.コルネリウスの影響下にあったが,独自の作風を確立してドイツ特有のメルヘンの世界を詩的情調のうちに造形的に表現。代表作は『シンフォニー』 (1852,ミュンヘン,ノイエ・ピナコテーク) 。また雑誌に発表した木版画や童話の木版挿絵はユーモアに満ちた表現で親しまれており,その代表作はシェーラーの『古今童謡集』の挿絵 (48~49) 。

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