シロス島(読み)シロストウ(英語表記)Síros

デジタル大辞泉 「シロス島」の意味・読み・例文・類語

シロス‐とう〔‐タウ〕【シロス島】

SyrosΣύρος》ギリシャ南東部、エーゲ海にある島。キクラデス諸島のほぼ中央に位置する。中心都市は東岸エルムポリスローマカトリック教会が多いことで知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「シロス島」の意味・わかりやすい解説

シロス島
しろすとう
Síros

ギリシア南部、キクラデス諸島のほぼ中央にある島。面積84平方キロメートル、人口2万0220(2001)。別称シラSyra、英語名サイロスSyros、ラテン古称シルスSyrus。岩石性の島であるが、温暖な気候に恵まれ、園芸作物を豊富に産する。東岸の港湾都市エルムポリス(別称シロス)はキクラデス県の県都。旧市街は13世紀にベネチア人が創設した都市の名残(なごり)をとどめ、新市街はギリシア革命期(1821~29)に亡命ギリシア人が建設した。貿易海運を主産業とするほか、造船などの工業も盛んである。

[真下とも子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シロス島」の意味・わかりやすい解説

シロス島
シロスとう
Nísos Síros

古代ギリシア語読みではシュロス Syros。ギリシア,エーゲ海南部,キクラデス諸島中部の島。樹木に乏しい丘陵地から成り,東岸に中心都市エルムポリ (人口1万 3877〈1981〉) がある。同市旧市街は,古代都市の跡に 13世紀ベネチア人が建設したものである。 1537~1832年オスマン帝国領。古代には肥沃農業が盛んであったが,現在はヒツジヤギ飼育がわずかに行われる程度で,主産業は造船,皮革織物製菓などの工業。海上貿易,商船活動も重要な収入源。面積 84km2。人口1万 9668 (1981) 。

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