日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
シーグバーン(Karl Manne Georg Siegbahn)
しーぐばーん
Karl Manne Georg Siegbahn
(1886―1978)
スウェーデンの物理学者。エレブロに生まれる。ルンド大学でリュードベリの助手をつとめ、1911年に論文「磁場の測定」により博士号を取得。リュードベリの死後、1920年に教授に任命された。のちウプサラ大学教授(1923)、1937年スウェーデン王立科学アカデミーがストックホルムに創設したノーベル物理学研究所の初代所長に就任。同年ストックホルム大学物理学教授。国際度量衡委員会の委員、物理学の国際連合会長も務めた。
1921年に真空分光器を考案するなどX線分光学の実験的基礎を築き、結晶の格子定数の測定、X線スペクトルのM系列の発見を行い、1924年のノーベル物理学賞を翌1925年に受賞。晩年は核物理学の研究に進んだ。
[高橋智子]
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