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リュードベリ Rydberg, Johannes Robert

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リュードベリ
Rydberg, Johannes Robert

[生]1854.11.8. ハルムシュタット
[没]1919.12.28. ルンド
スウェーデンの物理学者。ルンド大学で哲学を学ぶ。 1879年学位取得後,同大学数学講師 (1880) ,物理学講師 (82) を経て,同教授 (97) 。元素の周期律への関心から分光学の研究に進み,90年,原子のスペクトル系列バルマーの公式を拡張。 96年には A.シュスターとは独立に,スペクトル系列に関するリュードベリ=シュスターの規則を導いた。さらにこれを多電子原子の最外電子に適用できるよう一般化したスペクトル系列の実験式をつくった (1900) 。 (→リュードベリ定数 )

リュードベリ
Rydberg, (Abraham) Viktor

[生]1828.12.18. エンチェピング
[没]1895.9.21. デュールスホルム
スウェーデンの小説家,詩人。フィンランド系。5歳で母に死別,身をもちくずした父のために一家は離散し,転々として育った。学資難のためにルンド大学を1年で退学,1855年にエーテボリの『商業海運新聞』の記者となり,59年同紙に小説『最後のアテネ人』 Den siste atenarenを連載した。 62年に発表したキリストの神性を否定する論文『キリストについての聖書の教え』 Bibelns lära om Kristusで一躍注目を浴び,小説,詩,論文など多彩な著作活動を行なった。 76年ゲーテファウスト』第1部の翻訳を出し,エーテボリ大学文化史講師,84年ストックホルム大学教授。この間 77年にはウプサラ大学から名誉学位を贈られ,その翌年スウェーデン・アカデミー会員に選ばれた。 80年代には主として神話学を研究し,その成果を『ゲルマン神話の探究』 Undersökningar i germanisk mytologi (2巻,1886~89) にまとめた。代表作詩集』 Dikter (2巻,82,91) ,小説『シンゴアラ』 Singoalla (57,改訂 65) 。

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世界大百科事典 第2版の解説

リュードベリ【Abraham Viktor Rydberg】

1828‐95
スウェーデンの作家。新聞記者生活が長く,その間《バルト海の海賊》(1857),キリスト教異教との対立を扱った《最後のアテナイ人》(1859)を連載小説として発表。書下ろしの作品としては中世の騎士とジプシー娘との恋愛物語《シンゴアッラ》(1857)が代表作。晩年の作としては《刀鍛冶》(1891)があり,ほかに詩集,ゲーテの《ファウスト》の翻訳(1875)が知られている。国会議員,アカデミー会員,ストックホルム大学教授もつとめスウェーデン・ロマン主義時代の最後を飾る巨匠とみなされている。

リュードベリ【Johannes Robert Rydberg】

1854‐1919
スウェーデンの物理学者。ルンド大学に学び,数学の学位を取得した後,1880年から同大学の講師として数学を担当した。2年後物理学の講師にかわり,1901年以降正教授。1890年ころから周期表中の諸元素の化学的・物理的特性の解明に関心をもち,そこからスペクトルの研究を開始した。とくに大量のスペクトルに関するデータを波数を用いて整理することによって,それまでJ.J.バルマー水素原子のスペクトルについて提出していた関係式を,一般の元素スペクトルに拡張した関係式(リュードベリの公式)として提出。

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大辞林 第三版の解説

リュードベリ【Johannes Robert Rydberg】

1854~1919) スウェーデンの物理学者。元素のスペクトル系列および周期律を研究し分光学を開拓。

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世界大百科事典内のリュードベリの言及

【原子スペクトル】より

…ただし,RHは定数,n,n′は整数である。
[その他の原子のスペクトル]
 J.R.リュードベリはアルカリ金属原子の線スペクトルのデータを整理して,線スペクトルの波長λが,という式で表されることを示した。ただし,R,a,a′は定数,n,n′は整数で,a,a′には何通りかの値がある。…

【リュードベリ定数】より

…水素原子の発する光のスペクトル線の波長λは,という式で表され(ただし,n,n′は整数),この式に現れる定数RHを水素原子のリュードベリ定数と呼ぶ。その名はJ.R.リュードベリにちなみ,RH=10967759m-1である。…

※「リュードベリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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