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ジェネシス ジェネシス genesis

翻訳|genesis

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デジタル大辞泉の解説

ジェネシス(genesis)

発生。起源。
(Genesis)創世記旧約聖書の第1書。
2001年にNASA(米航空宇宙局)が打ち上げた探査機。2年間にわたってラグランジュ点(L1)でハロー軌道をとり、太陽風に含まれる粒子を採取。サンプルが入ったカプセルを分離し、地上での回収に成功した。太陽風に含まれる酸素や窒素の同位体の比率などの分析を行った。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ジェネシス
じぇねしす
Genesis

イギリスのロックグループキング・クリムゾンイエスピンク・フロイドなどと並び、1970年代プログレッシブ・ロックを代表するバンド。多くのプログレッシブ・バンド群のなかで彼らのキャラクターを特に際立たせていたのは、奇抜な衣装をまとったピーター・ゲイブリエルPeter Gabriel(1950― 、ボーカルキーボード)を中心とする演劇的なステージング、そして表現総体の「イギリスらしさ」という点だった。複雑でシンフォニックな音作り、ルイス・キャロルの小説を髣髴(ほうふつ)させる寓話的/諧謔的歌詞、そして何よりもメンバーの大半が貴族/アッパーミドル・クラスの出身であることなどにもとづく彼らの表現には、大英帝国的な気品と牧歌性が強く息づいている。厳しいリハーサルの最中でも、午後のティータイムは絶対に欠かさなかったという逸話など、まさにジェネシスならではだろう。したがって、庶民クラスの出身のフィル・コリンズPhil Collins(1951― 、ボーカル、ドラム)がリーダーシップをとり、黒人音楽の要素が前面に出たシンプルなポップ・ロックへと移行していった80年代以降のジェネシスには、ゲイブリエル在籍時の70年代ジェネシスとはほとんど別バンドといったイメージがあり、ファン層もかなり異なる。
 ジェネシスはサリー県ゴダルミングにある名門パブリック・スクール、チャーターハウス校の生徒たちが作っていた二つのアマチュア・バンド、ジ・アノンとガーデンウォールが母体になり、1967年に誕生した。メンバーはボーカルのゲイブリエル、キーボードのトニー・バンクスTony Banks(1950― )、ギターのアンソニー・フィリップスAnthony Phillips(1952― )、ベースのマイク・ラザフォードMike Rutherford(1951― )、そしてドラムのクリス・スチュアートChris Stewart(1951― )である。デッカと契約し、68年にデビュー・シングル「ザ・サイレント・サン」、続けて「ア・ウインターズ・テール」、そして翌69年にデビュー・アルバム『創世記』を発表するが、いずれも不発に終わった。しかし、当時デビューしたてのキング・クリムゾンとの交流もきっかけとなり、ハモンド・オルガン等新しい楽器を導入、自分たちのスタイルを徐々に見つけていったジェネシスは、70年に新興のカリスマ・レコードと新たに契約。同年リリースされたセカンド・アルバム『侵入』では、1曲ずつが長くなり、起伏に富んだ構成でドラマ性とスケール感を強調、前作にあったぼんやりとしたフォーク・ロックといった印象から脱した。サウンド・プロダクションおよびバンド・イメージの焦点は、ギタリストをフィリップスからスティーブ・ハケットSteve Hackett(1950― )へ、スチュアートが脱退した後二度交替していたドラマーをコリンズへとチェンジして作られた71年の次作『怪奇骨董音楽箱』ではっきりと定まり、さらに72年の通算4作目『フォックストロット』で完成する。純英国的イメージがことのほか強調された73年の通算6枚目『月影の騎士』は、セールス面でも大成功を収め、ここに至ってジェネシスは名実ともにイギリスを代表するバンドの一つとなった。さまざまなお面や奇抜な衣装をまとったゲイブリエルの演劇的なパフォーマンスも評判を呼び、この時期のジェネシスはベスト・ライブ・バンドとしても数年にわたり『メロディ・メーカー』Melody Maker誌での人気投票の1位に輝いた。また、その人気はイギリスに限らず、イタリアやフランス、オランダ等を中心にヨーロッパ全域で大ブレイクし、その特徴を真似たバンドが続出した。
 しかし74年に出た2枚組のコンセプト・アルバム『眩惑のブロードウェイ』を最後に、看板シンガーのゲイブリエルが脱退。バンドは解散の危機に立たされたが、結局ドラマーのコリンズがボーカルを兼任することになり、以後『トリック・オブ・ザ・テイル』(1976)、『静寂の嵐』(1977)、ハケットが脱退して3人になっての『そして3人が残った』(1978)等、以前のような毒気は薄まったもののポップでわかりやすい作品を連発し、セールス的にはますます向上し、アメリカでの人気も高めることになった。
 80年代に入ると、コリンズの活発なソロ活動と歩調を合わせるかたちで、コリンズの好きなブラック・ミュージックの要素を徐々に表面化させ、ますますシンプルでビート主体のサウンドへと変化した。同時に、ラザフォードとバンクスもソロ活動に力を入れ始め、バンドは時々3人が集まっては『インヴィジブル・タッチ』(1986)や『ウイ・キャント・ダンス』(1991)といったアルバムを大ヒットさせる、ゆるやかなユニットになっていった。そして96年、ついにコリンズも脱退。残った2人は新しいボーカリストを入れて、97年に『コーリング・オール・ステーションズ』を発表したが、セールス的には失敗、その後沈黙を守っている。
 なお、70年代に脱退したフィリップス、ゲイブリエル、ハケットは、各々多くのソロ・アルバムを発表しているが、特にゲイブリエルが、世界の民族音楽とダンスを集めたフェスティバル「ウォーマッド」を企画・プロデュースし、さらに第三世界のミュージシャンたちを幅広く紹介するリアルワールド・レコーズを設立するなど、80年代以降のワールド・ミュージック・ムーブメントを強力に推進したことは、アルバムの成功以上に特筆すべきことである。[松山晋也]
「『怪奇骨董音楽箱』『フォックストロット』『月影の騎士』『眩惑のブロードウェイ』『そして3人が残った』『インヴィジブル・タッチ』『ウイ・キャント・ダンス』CD(以上1999・東芝EMI)」

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