ジャービル・イブン・ハイヤーン(その他表記)Jābir ibn Hayyān,Abū Mūsā

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ジャービル・イブン・ハイヤーン
Jābir ibn Hayyān,Abū Mūsā

[生]721頃.トゥース
[没]815頃.クーファ
イスラムの化学者,錬金術師。ヨーロッパではゲーベル Geberの名で知られ,「アラビア化学の父」と呼ばれているが,その著作等のすべてが同一の人物に帰するか疑問視されている。彼の名声はおもにそのユニークな物質理論にあるとされている。彼の理論はギリシア科学の四元素説を修正したもので,彼は4元素が寄集って水銀と硫黄を形成すると考えた。そして,すべての金属は水銀と硫黄がいろいろな割合で混り合って生じるとした。たとえば,金はこの2種の元物質が理想的な割合で配合されたときつくることができると考えた。彼の理論はのちに修正されたりしたが,広く受入れられ,初期の化学の発展に大きな影響を与えた。

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