〈ジターバグjitterbug〉が日本語化したもの。ジターバグはアメリカで大不況時代以降,10代の少年少女の間で流行した活発な踊りで,1920年代のチャールストンに続いて30年代の風俗を象徴する。音楽にはアップ・テンポのスイング・ジャズを用い,男女が対になるが,ステップにはほとんどきまりがなく,トンボ返りやスプリット(大股開き)などアクロバット的な動きも取り入れて自由に踊った。リンディ・ホップlindy hopと呼ばれるダンスもほぼこれと同じだが,いっそうアクロバット的な傾向が強い(ジターバグとリンディ・ホップを地域による呼称の違いとする説もある)。日本へは,第2次世界大戦後アメリカ風俗のひとつとして入ってきたが,男女が組んで男性が女性をスピンさせるような動作を含む比較的おとなしい踊り方になっている。
執筆者:中村 とうよう
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
アメリカ合衆国で生まれた若者向きのダンスの一種ジタバグjitterbugのこと。ジタバグはアメリカ南部よりおこり、1910年代ごろにはニューヨークのハーレムの黒人たちによって盛んに踊られた。そして第二次世界大戦の間に、アメリカ兵によって世界中に広められ、日本にも戦後紹介されたが、その際に日本語化されてジルバとなったもの。踊り手は2人が組み合わないで、4分の4拍子のフォックス・トロット、スイング、ジャイブ、ジャンプなどのシンコペーションを含む音楽にあわせて踊る。型にはまらない、アクロバット風な激しい踊り方が特徴的であるが、のちにはより形式的な社交ダンスと化した。jitterは神経質に体を震わせること。bugは虫という意味で、ジタバグは元来「酔っぱらい」の意のスラングであった。
[由比邦子]
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…ペレス・プラードが編曲し発表した〈マンボ〉は1940年代末から流行し,50年代には〈チャチャチャ〉が世界的に歓迎された。同じころジャズのリズムはジルバを生み,ブギウギの曲で踊られ,第2次大戦中イギリス,フランスに上陸したアメリカ兵によって広められた。イギリスではジルバから〈ジャイブjive〉を生んだ。…
※「ジルバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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