スカイラブ(英語表記)Skylab

翻訳|Skylab

デジタル大辞泉 「スカイラブ」の意味・読み・例文・類語

スカイラブ(Skylab)

《宇宙の実験室の意のsky laboratoryから》米国の小型宇宙ステーション。宇宙滞在の医学的実験太陽観測などに利用。1973年打ち上げ。

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精選版 日本国語大辞典 「スカイラブ」の意味・読み・例文・類語

スカイラブ

〘名〙 (Skylab sky laboratory (空の実験室)から) アメリカの小型宇宙ステーション。長期宇宙生活の医学的調査、太陽観測、各種の実験などに利用。一九七三年五月打ち上げ。

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改訂新版 世界大百科事典 「スカイラブ」の意味・わかりやすい解説

スカイラブ
Skylab

アメリカの宇宙ステーション。Skylabはsky laboratoryの略。アポロ計画資材を応用したのでアポロ応用計画とも呼ばれる。すなわち,スカイラブの主要部はアポロ計画で用いられた巨大なサターンⅤ型ロケットの4段目を改造したもので,270m3の空間をもつ作業室であった。この作業室は2層に分かれていて,1階は寝室,トイレ,居室,医学実験室が設けられ,また2階はフィルム格納庫,科学器具ロッカー,水タンクなどが入った大きな実験室となっていた。このほか作業室には望遠鏡架台,ドッキング部,エアロック室,計器部が取り付けられていた。この計画の目的は,長期間の人間の宇宙滞在中の医学データを得ること,太陽物理学の研究を行うこと,地球を観測すること,そして各種科学実験を行うことであり,スカイラブと地上との間の乗組員往復にはアポロ宇宙船が使用された。

 スカイラブは1973年5月14日に無人で打ち上げられ,予定した地球を回る人工衛星となったものの,日よけをかねていた隕石防止板がちぎれ,太陽電池パネルの一つを破壊したため,一時は計画の遂行すら危ぶまれたが,5月25日アポロ宇宙船で打ち上げられてドッキング後移乗した2名の宇宙飛行士の努力などによって奇跡的に復旧した。このときの滞在日数は28日間であったが,2回目は7月28日から59日間,3回目は11月16日から84日間の滞在を行い,おりから太陽に近づいてきたコホーテクすい星を観測するなど予想以上の成果をあげた。スカイラブはこのあとしばらく無人のまま飛行させておき,78年12月にスペースシャトルによって再訪問し,ロケットでもう一度高い軌道に打ち上げて使用することが予定されていた。しかし,太陽活動の活発化に伴って上層大気の密度が増し,スカイラブの空気抵抗が大きくなって軌道が急速に下がったことと,スペースシャトルの完成の遅れが重なったため,79年7月12日に落下消滅した。その落下点は完全には制御できず,結局,南インド洋からオーストラリアにかけての軌道で降下し,大気突入とともに破壊して広い範囲に破片が落下した。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「スカイラブ」の意味・わかりやすい解説

スカイラブ
Skylab

アメリカ合衆国の最初の宇宙ステーション。スカイラブ skylabは宇宙実験室 sky laboratoryの略。初めはアポロ応用計画 Apollo applications programと呼ばれた。1973年5月14日,サターンV型ロケット(→サターン・ロケット)の 3段目を利用した,全長 36m,重量 90.6t,容積 347m3の宇宙実験室が無人で打ち上げられた。その後 3人 1組の宇宙飛行士が 1973年5月25日~6月22日,7月28日~9月25日,11月16日~1974年2月8日の 3回にわたって送り込まれ,太陽観測や無重量状態での人体への影響の研究などを行なった。太陽電池の一部が故障したり(大部分を第1陣のチャールズ・コンラッドらが修理した),第2陣の宇宙船の姿勢制御が故障したりしたが,多くの貴重な経験と資料をもたらした。1974年2月8日,第3陣が 84日間の宇宙滞在記録をつくって無事帰還し,計画は終了した。『スカイラブ』は 1983~84年頃まで高度約 400kmの軌道を回り続ける予定だったが,太陽活動が活発化して大気圏が膨張し空気抵抗が増したため,1979年7月11日に大気圏に突入して消滅した。

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百科事典マイペディア 「スカイラブ」の意味・わかりやすい解説

スカイラブ

米国の宇宙ステーション。Skylab。Sky Laboratoryの略。サターンV型ロケットの3段目を改造したもので,居住設備のほか実験室,格納庫などをもつ。長期にわたる宇宙滞在が人体に及ぼす影響の解明や太陽物理学の研究,宇宙空間でのさまざまな科学実験を目的としたもので,スカイラブと地上との間の乗組員の往還にはアポロ宇宙船が使われた。1973年5月14日に無人打上げ,5月25日から28日間1回目の有人飛行,7月に2回目の有人飛行を実施,11月の3回目の有人飛行では宇宙滞在84日1時間16分の最長記録を樹立した。1979年7月に落下消滅。
→関連項目宇宙ステーション宇宙船

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世界大百科事典(旧版)内のスカイラブの言及

【宇宙開発】より

…宇宙船内での人間の滞在時間は次第に延びているが,4ヵ月以内ならばとくに無重量状態の効果である骨の成分の喪失などは地上に帰還後数週間のうちに回復することが明らかにされているが,6ヵ月以上になると問題が残るといわれている。 一方,アメリカはこの分野でのおくれを取り返すために,アポロ計画半ばからアポロの器材を用いたスカイラブ計画を開始した。スカイラブはアポロ計画で用いた長さ100mのサターンロケットの4段目を改造して宇宙ステーションとしたものである。…

※「スカイラブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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