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スコットランド独立問題 すこっとらんどどくりつもんだい

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知恵蔵2015の解説

スコットランド独立問題

英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)に属しているスコットランドの独立を巡る問題。2014年9月18日、スコットランドの住民を対象に、独立の是非を問う住民投票行われる
スコットランドはグレート・ブリテン島の北部一帯を占め、イングランドウェールズ、北アイルランドと共に連合王国を形成している。中世からイングランドと敵対・宥和(ゆうわ)の関係を繰り返しつつ一定の独立を保ってきたが、1707年、経済的利益を優先する議員の多くがスコットランド議会を廃止し、新設されたグレート・ブリテン議会(イングランドとスコットランドの合同議会)に加わった。こうしてスコットランドはイングランドに事実上併合され、英国の一部になった。更に7年後の1714年には、アン女王の死によって、14世紀からスコットランドの王家として、17世紀からはイングランドの王位も兼ねて続いていたスチュアート朝も断絶し、イングランドのハノーバー朝に継承された。
18~19世紀は、英国の植民地拡大や工業発展による経済的恩恵を受けたが、20世紀に入り、英国の地位が低下するようになると、住民の間に中央政府への不満が高まるようになった。戦後も、自治を求める動きは断続的に起こり、スコットランドの票はしばしば政権争いのキャスチングボートとなった。
今回の独立問題の発端は、1980年代初頭にさかのぼる。高度な自治を求める市民組織が結成され、そこへ政党(労働党自由民主党)、労働組合、教会団体も加わり、89年にはスコットランド憲政協議会(SCC : The Scottish Constitutional Convention)へと発展した。95年、SCCは具体的な自治案を発表。97年に誕生した労働党ブレア政権はこの自治案を尊重し、同年実施された住民投票によってスコットランド議会の復活が決まった。99年には復活後初の議会選挙が行われ、労働党のドナルド・デュワーが自治政府初代首相に選出された。
2011年、独立推進派のスコットランド国民党(SNP)が過半数の議席を取ると、翌12年SNPのサーモンド自治政府首相は、英国からの独立を問う住民投票を14年9月に行うと発表。キャメロン英首相もこれに同意する協定書に調印した。なお各世論調査は、独立賛成派は3分の1ほどに過ぎず、独立反対派が優勢と伝えている。(14年2月末時点)

(大迫秀樹  フリー編集者 / 2014年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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