センダック(英語表記)Maurice Sendak

百科事典マイペディアの解説

センダック

アメリカの絵本作家。ポーランド系ユダヤ人で,ニューヨーク生れ。アート・スチューデント・リーグに学んだ。M.エーメの短編集《おにごっこ物語》(1951年),ルース・クラウスの《あなはほるもの おっこちるとこ》(1952年)などの挿絵制作を経て,文章も担当した《ケニーのまど》(1956年),《かいじゅうたちのいるところ》(1963年),《まよなかのだいどころ》(1970年)で国際的に知られ,多数の賞を受賞した。日本でも絵本が翻訳出版されており,読者が多い。著書に《センダックの絵本論》(1988年)がある。

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大辞林 第三版の解説

センダック【Maurice Bernard Sendak】

1928~ ) アメリカの絵本作家。無意識下にひそむ子供の心理を捉え、暗示に富んだ想像力をかきたてる作品で知られる。作「かいじゅうたちのいるところ」「窓のそのまたむこう」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

センダック
せんだっく
Maurice (Bernard) Sendak
(1928―2012)

現代アメリカのもっともすぐれた挿絵画家、絵本作家。ポーランドから移民したユダヤ人家庭に生まれる。高校卒業後ニューヨークでの窓装飾の仕事を経て、この道に入る。中世の装飾写本、ブレイク、ローランドソン、クルックシャンク、コールデコット、ドイツ・ロマン派のルンゲなどの挿絵を積極的に学び、その技法を自家薬籠(やくろう)中とし、制作を行う。舞台美術もこなす。代表作の三部作『かいじゅうたちのいるところ』(1963)、『まよなかのだいどころ』(1970)、『まどのそとのそのまたむこう』(1981)では、幼少期の自分の内面生活を通し、子供の心の深層に迫る。また、二つのわらべ唄(うた)による物語絵本『わたしたちもジャックもガイもみんなホームレス』(1993)では、現代社会で危機的状況に置かれている子供たちに目を注ぎ、ソシアル・ポインターとしての役割も果たす。ほかに『ロージーちゃんのひみつ』(1960)、『ちいさなちいさなえほんばこ』(1962)などがある。コールデコット賞(1964)、国際アンデルセン賞(1970)など多くの賞を受賞。[吉田新一]
『中村妙子訳『ロージーちゃんのひみつ』(1969、改訂版1983・偕成社) ▽神宮輝夫訳『かいじゅうたちのいるところ』(1975・冨山房) ▽神宮輝夫訳『ちいさなちいさなえほんばこ』全4巻(1981・冨山房) ▽神宮輝夫訳『まよなかのだいどころ』(1982・冨山房) ▽脇明子訳『まどのそとのそのまたむこう』(1983・福音館書店) ▽島多代・脇明子訳『センダックの絵本論』(1990・岩波書店) ▽神宮輝夫訳『わたしたちもジャックもガイもみんなホームレス――ふたつでひとつのマザーグースえほん』(1996・冨山房) ▽レインズ著、渡辺茂男訳『センダックの世界』(1982・岩波書店)』

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