セントジョーゼフ(その他表記)Saint Joseph

デジタル大辞泉 「セントジョーゼフ」の意味・読み・例文・類語

セント‐ジョーゼフ(Saint Joseph)

米国ミズーリ州北西部の都市ミズーリ川に面し、港をもつ。交通要地で、農畜産物の集散地として発展。食品加工業、製粉業製紙業などが盛ん。1860年にカリフォルニア州サクラメントとの間を結ぶ、ポニーエクスプレスという郵便配達サービスの起終点となった。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セントジョーゼフ」の意味・わかりやすい解説

セントジョーゼフ
Saint Joseph

アメリカ合衆国,ミズーリ州北西部の都市。ミズーリ川の東岸,カンザスシティーの北約 90km,カンザス州境にある。古くはインディアンに神聖視された土地であったが,白人により 1826年交易所がつくられ,43年町が建設された。カリフォルニアのゴールド・ラッシュのとき (1849) には汽船基地幌馬車隊への補給基地としてにぎわった。トウモロコシタバコ牧草穀物などの農業ほか,大規模な家畜市場があり,精肉,酪農,製粉業が行われ,衣料,鋳物,電気製品などの工業も立地する。州立精神病院がある。人口7万 1852 (1990) 。

セントジョーゼフ
Saint Joseph

アメリカ合衆国,ミシガン州南西部の港市。ミシガン湖の南東岸,セントジョーゼフ河口にある。 1679年ラサールがここに探検基地をつくった。 19世紀初めから入植が始り,ブドウなどの果実をおもに栽培した。中頃には港として繁栄したが,その後は地方的な果実の集散地,缶詰,自動車部品,ゴム製品などの生産地。人口 9214 (1990) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「セントジョーゼフ」の意味・わかりやすい解説

セント・ジョーゼフ
せんとじょーぜふ
Saint Joseph

アメリカ合衆国、ミズーリ州北西部、ミズーリ川に臨む都市。人口7万3990(2000)。輸入港、および鉄道交通の要衝である。農業、牧畜地帯の中心にあるため、集散、交易の中心都市として活躍するほか、製粉、食品加工、食肉出荷業が盛ん。そのほか、電気製品、薬品、衣料、製紙業がある。1826年に町が設立され、1860年には、カリフォルニア州サクラメントとの間を通うポニー・エクスプレスの東のターミナルとなった。

[作野和世]

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