セーヴル条約(その他表記)Sèvres

山川 世界史小辞典 改訂新版 「セーヴル条約」の解説

セーヴル条約(セーヴルじょうやく)
Sèvres

1920年8月10日,パリ郊外のセーヴルにおいて,第一次世界大戦連合国オスマン帝国との間に調印された講和条約トルコに対して,領土の連合国への割譲,ダーダネルス,ボスフォラス両海峡開放治外法権,連合国による財政干渉などを規定した屈辱的な内容であった。ケマル・アタテュルクを中心とする祖国解放戦争の勝利によって,23年7月,ローザンヌ条約でその主要部分は廃棄された。

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旺文社世界史事典 三訂版 「セーヴル条約」の解説

セーヴル条約
セーヴルじょうやく
Traité de Sèvreso

第一次世界大戦後の1920年8月10日,オスマン帝国が連合国とパリ郊外のセーヴルで結んだ平和条約
事実上オスマン帝国の独立を否定するものであったので批准されず,ムスタファ=ケマル(ケマル=パシャ)ら民族主義者が決起してこれを廃棄し,1923年7月,新たにローザンヌ条約が結ばれた。セーヴル条約の内容は,(1)ダーダネルス海峡の開放,(2)メソポタミアパレスチナイギリスシリアフランスの委任統治領とする,(3)エジプトをイギリスの保護国とする,(4)軍備制限・治外法権の復活などである。

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