ソールズベリー大聖堂(読み)ソールズベリーだいせいどう

世界の観光地名がわかる事典 「ソールズベリー大聖堂」の解説

ソールズベリーだいせいどう【ソールズベリー大聖堂】

イギリスの首都ロンドン西部、ソールズベリー(Salisbury)にあるゴシック様式の美しい大聖堂。最初の建物は、かつてノルマン人の城があったオールドセーラムに11世紀後半に建設されたが、13世紀初頭に現在のニューセーラムで新しい建物の建設が始まり、1313年には、イギリスで一番高い高さ123mの尖塔が建設された。また、1386年には大聖堂に大時計が設置されたが、この時計はイギリスで最も古い機械式時計といわれている。なお、大聖堂の図書館(チャプターハウス)には、1215年の「マグナカルタ」の4冊の写本が保管されている。◇ロンドンからソールズベリーまでは電車で2時間ほどで、ソールズベリー駅から大聖堂まではバスで30分ほどである。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

百科事典マイペディア 「ソールズベリー大聖堂」の意味・わかりやすい解説

ソールズベリー大聖堂【ソールズベリーだいせいどう】

英国のソールズベリーにある大聖堂。正称はセント・メアリー大聖堂Saint Mary's Cathedral。1220年―1266年造営。初期英国ゴシック様式で統一され,長大な身廊,長い二重袖廊(しゅうろう)をもつ,やや低平,堅固なプランが,高い中央の尖塔(せんとう)(高さ123m)とよく調和している。
→関連項目ソールズベリー(イギリス)

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世界大百科事典(旧版)内のソールズベリー大聖堂の言及

【ゴシック美術】より

…西ヨーロッパ中世後半におこなわれた美術。ロマネスク美術につぎ,その発展の結果として生まれ,12世紀中期から準備期に入り,13世紀にフランス,イギリスにおいて明確な様式として成立し,さらに西ヨーロッパ全土に波及し,つづく2世紀間に発展・変化して,15世紀初めからイタリアで形成されるルネサンス美術が代表する近世美術にとって代わられるまで存続した。ゴシックGothicの名称は,バザーリらルネサンスのイタリア人が中世建築を粗野な蛮族ゴート人Gothのもたらしたものとして非難したことに由来するが,19世紀以来,西ヨーロッパ中世美術の一様式をさす美術史上の用語として適用されるにいたった。…

【ソールズベリー】より

…イギリスのイングランド南部,ウィルトシャーの古都。人口11万(1993)。別名ニューセーラムNew Sarum。エーボン河畔に位置し,周辺農村地帯の生産物の取引中心地。本来近郊の丘陵上の集落オールド・セーラムとして起源し,古来軍事上,政治上,宗教上重要な都市であった。1075年司教座が置かれ,86年にはウィリアム1世がこの付近の野に全国の土地所有者を集めてみずからへの忠誠を誓わせ(ソールズベリーの誓い),さらに1116年には同様にヘンリー1世がこの地で子のウィリアムを後継王として承認することを臣下に誓わせた。…

※「ソールズベリー大聖堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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