タバータバーイー(英語表記)Ṭabātabā'ī

改訂新版 世界大百科事典 「タバータバーイー」の意味・わかりやすい解説

タバータバーイー
Ṭabātabā'ī
生没年:1843-1921

イラン立憲革命期(1905-11)のテヘランにおける指導的立憲派ウラマーの一人。代々続いたムジュタヒド家柄に生まれた。シェイフ・ハーディー・ナジョムアーバーディー,ミールザー・ハサン・シーラージーらに師事し影響を受けた。イスラム復興のために啓蒙教化活動の必要を説き,自ら新方式のイスラミーエ学院を開設。第1議会(1906-08)にはアルメニア人代表として選出された。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

20世紀西洋人名事典 「タバータバーイー」の解説

タバータバーイー
Tabātabā’ī


1843 - 1921
イランの社会運動家,革命家
代々続いたムジュタヒドの家柄に生まれる。イラン立憲革命期のテヘランの指導的立憲派ウラマーの1人。ミールザー・ハサン・シーラジーやシェイフ・ハーディ・ナジョムアーバーディの影響を受け、イスラム復興のため、啓蒙教化運動の必要性を説いた。新方式のイスラミーエ学院を設立し、1906〜08年開催された第一議会で、アルメニア人代表として選出される。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「タバータバーイー」の意味・わかりやすい解説

タバータバーイー
al-Tabātabā'ī, Sayyid Muḥammad

[生]1903
[没]1981.11.15. コム
現代イランにおける宗教界の最高権威者で,しばしばアッラーメ`Allāmeh (大学者) という称号を冠して呼ばれた。イスラム教十二イマーム・シーア派教義を解説し現代的意味をもたせることに努力した。コーラン注釈をはじめ,多数の著書がある。主著『イスラムにおけるシーア主義』 Shī`eh dar Islām。

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