ダール(英語表記)Johan Christian Clausen Dahl

デジタル大辞泉 「ダール」の意味・読み・例文・類語

ダール(Roald Dahl)

[1916~1990]英国小説家脚本家。英国空軍のパイロットから小説家に転身。皮肉やブラックユーモアをきかせた短編小説ほか児童文学にも多く作品を残した。作「南から来た男」「チャーリーとチョコレート工場」。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ダール」の意味・わかりやすい解説

ダール
Johan Christian Clausen Dahl
生没年:1788-1857

ノルウェーの風景画家。ベルゲン生れ。コペンハーゲンアカデミーに学び,1818年よりドレスデン定住C.D.フリードリヒと親交し影響を与え合うが,その本領は主観的・思索的ロマン主義にではなく,17世紀オランダ風景画により開眼された雄壮な自然把握と〈自然を暗記する〉ほどの精緻な観察に基づく表現にある。また彼自身は習作としかみなしていなかったが,その油彩スケッチは自由な筆使いで瞬間の光や水の動き等をとらえ,印象派を思わせる斬新さを示す。リベラルな教師として多くの弟子を集め,ドイツ写実主義を準備する一方,祖国ノルウェー風景の絵画的表現の基礎を築いた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ダール」の意味・わかりやすい解説

ダール

米国の政治学者。イェール大学教授。行動主義的研究方法を用いて,米国社会の権力構造を分析,その多元的性格を明らかにした。著書〈民主主義理論序説〉〈誰が支配するか?〉など。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のダールの言及

【ノルウェー】より

…19世紀初頭のロマン派画家もみなドイツに居を構えた。彼らがノルウェー絵画史の第1ページを記すのだが,その筆頭にくるダールは〈ノルウェー絵画の父〉と呼ばれるものの,ドレスデン・アカデミーの教授であった。 この対外的先取性とは裏腹に,ノルウェー人の郷土意識は頑固なほど強い。…

※「ダール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android