インド洋中心部の島々で、総面積約60平方キロ。英国は19世紀初頭から統治権を主張し、1965年、植民地だったモーリシャスから分離、英領インド洋地域に編入した。最大のディエゴガルシア島は米国が全島を基地とし、島民は強制退去させられた。英国の最高裁に当たる上院上訴委員会は2008年、島への帰還を禁じる英政府の措置を適法と判断した。英政府は16年、米軍駐留を36年まで継続すると発表。元島民の帰還を拒絶している。(ニューヨーク共同)
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インド洋のほぼ中央,南緯5°~8°,東経71°~72°に散在する小島群。総面積52km2。最大の島はディエゴ・ガルシア島。インド半島西方海域から真南にのびてくるラカディーブ・チャゴス海嶺上に生じたサンゴ礁群で,いずれも低平な土地のため流水を欠き,飲料水は天水に頼っている。年中静穏な気候であるが,12~2月には熱帯性低気圧の発生地となる。人口は約1000人で,アフリカから移住してきた黒人系の人々が多い。住民は漁業やココナッツのプランテーションで働いたり,グアノ(鳥糞石)を採集している。戦略上重要な位置を占めるため,1965年アルダブラ,ファーカー,デロシュの各諸島とともに〈イギリス領インド洋領土British Indian Ocean Territory〉に編入された。しかし,76年チャゴス諸島を除く3諸島は独立を達成したセーシェルに返還された。
執筆者:藤原 健蔵
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インド洋中央部、モルジブ諸島の南方約400キロメートルに位置するサンゴ礁性の諸島。イギリス領インド洋植民地に属する。最南端にある主島ディエゴ・ガルシアDiego Garcia島のほか、デンジャー島、ネルソンズ島などがある。面積78平方キロメートル。ココナッツ油、コプラ、魚貝類を産する。イギリスとアメリカの防衛協定に基づき、ディエゴ・ガルシア島にはアメリカの軍事基地が設置されている。
[林 晃史]
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