チャパティ(読み)ちゃぱてぃ(その他表記)chapati

デジタル大辞泉 「チャパティ」の意味・読み・例文・類語

チャパティ(chapati)

サンスクリット語から》インドから中近東にかけて食される平焼きのパン小麦粉に塩を加えてこね、発酵させずに円盤状にして鉄板上で焼いたもの。

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精選版 日本国語大辞典 「チャパティ」の意味・読み・例文・類語

チャパティ

  1. 〘 名詞 〙 ( [ヒンディー語] capati [英語] chapati ) 小麦粉を練って、発酵させずに薄く焼いたパン。インドから中近東一帯で食べる。
    1. [初出の実例]「チャパティ(ふくらし粉を入れないで焼いた平たいパン)」(出典:ロンドン‐東京5万キロ(1957)〈辻豊〉なつかしいアジアの国々)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャパティ」の意味・わかりやすい解説

チャパティ
ちゃぱてぃ
chapati

小麦を主要穀物とする北部インドを中心に、広範な地域で主食とされるパン(rotiローティーと総称)の一種アーターとよばれる全粒小麦粉を水とギーだけで練り、円型に平たく伸ばし、熱した鉄板か、まれにはタンドールで焼き上げる。材料は同じでも、間にギーを塗りパイのように層をつくって焼いたものはパラーター、揚げればプーリーと名前が変わる。しかし、インドだけでなくイスラム全域からモンゴルあたりまで常食とされるナーンとは、発酵種や精製小麦粉を使わないことで明確に区別される。チャパティはそれだけでは食べず、各種カレー、豆料理、肉料理に添えて供するが、とくに菜食主義者の献立には欠かせない。

[碧海酉癸]

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「チャパティ」の解説

チャパティ【(ヒンディー)】

インド北部などで主食とされるパンのような食品。全粒小麦粉を水で練り、発酵させずに薄い円形にのばして焼いたもの。鉄板やフライパンなどで軽く焼いた後、直火で焼いて生地をふくらませる。◇揚げたものは「プーリー」という。

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栄養・生化学辞典 「チャパティ」の解説

チャパティ

 全粒コムギ粉を水とギーで練ったドウを薄く焼いたパン.発酵はしない.

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